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兄: 大学生

ショック!思考が痛みを作り出していた?「遷延性術後通」

投稿日:2025年4月9日 更新日:

お兄ちゃん、盲腸の腹腔鏡手術から1ヶ月が過ぎましたが、いまだに右脇腹の盲腸を切ったあたりの痛みが続いています。

腹腔鏡手術は術後の痛みも少なく、開腹手術より合併症のリスクが少ないと言われているけど、1ヶ月経っても痛みが残ってるのは何故なのか?

調べてみると、

腹腔鏡手術でも合併症のリスクはゼロではないので、1ヶ月過ぎても痛みが続く場合は、

・腸閉塞(腸管の癒着による閉塞)

・遺残膿瘍(膿がたまってる状態)

これらの可能性があるらしいけど、先日の術後検診では、血液検査で炎症値も上がってなくて、発熱もしていないので、多分、いまの痛みは合併症が原因じゃない。

という事で、手術をした病院では「何も問題なし」と言われて終わりでした。

でも、これだけの痛みを抱えているのに、問題ないわけないよね?

 

「遷延性術後通」という深刻な合併症

お兄ちゃんの痛みの原因を調べていたら、遷延性(せんえんせい)術後痛というのがヒット。

遷延性術後痛とは、手術した箇所が治っても長期的に続く痛みのことで、QOLを損失する深刻な手術合併症。

以下、いたみの治療.com より引用させて頂きます。

 

遷延性術後痛の診断基準として以下の5項目が挙げられています。

  1. 慢性的ないたみ(3ヵ月以上続くもしくは再発するいたみ)がある
  2. 術後にいたみが始まったか、いたみの強度が増した
  3. いたみは以前手術した箇所に限られている
  4. いたみは少なくとも3ヵ月以上続いている
  5. 感染症や悪性腫瘍、手術前からあるもの、その他の原因ではない痛み

遷延性術後痛が生じる可能性のある手術には、乳房切除手術、鼠径ヘルニア手術、胸部手術、人工股関節置換術、四肢切断などです。

腹腔鏡手術のように傷が小さく、体への負担が比較的少ない手術でも発症することがあります。

遷延性術後痛で感覚神経の障害が原因の場合、手術した部位に以下のような痛みが現れます。

  • ビリビリするいたみ
  • 刺すようないたみ
  • 絞られるようないたみ
  • 締め付けられるようないたみ
  • つかまれるようないたみ

・・引用おわり・・

 

まさに、お兄ちゃんの症状に当てはまることばかり。

 

遷延性術後通を引き起こしてしまう原因

遷延性術後痛という状態を引き起こしてしまう原因は、手術要因患者要因に分けられるということ。

手術要因というのは、手術の時の麻酔や神経損傷などが原因。

患者要因というのは、「術前に強い不安がある」もしくは「術後に生じる痛みに対して強く固執している」というような思考があるかどうか。

 

ショックというか、やっぱりというか、ずっと言ってきた事だから、納得してしまいました。

この思考の事を、破局的思考と言うらしく、まさにお兄ちゃんの思考そのもの。

下矢印

以下、記事から引用させて頂くと、

 

破局的思考とは、「痛みに対する誇張された否定的な思考」

この破局的思考には下位三項目あり

  • 反芻:痛みに関連した考えに過剰に注意を向ける事
  • 無力感:痛みの強い状況において無力さを感じる事
  • 拡大視:痛みの脅威を過大評価すること

反芻

痛みの事が頭から離れない状態で、痛みに乗っ取られている状態。
考える内容もネガティブな方向で冷静な判断力に欠け、次から次へと不安を煽るような考えが沸き上がってくるような状態。

 

無力感

痛みに対して自分は何もできないと感じている状態で、そしてその痛みはひどくこの先も良くならないと感じている状態。

 

拡大視

痛みそのものの強さやそれにより起こり得る問題を考えてしまい、時には現実よりも大きく見積もってしまう状態。拡大視の傾向が強い患者様は未来への恐れから自分の痛みと向き合えず、そのため自分の痛みをよく理解していないため、痛みについて本人に尋ねると「とにかく痛い」や「ずっと痛い」といった漠然とした返答が返ってくることが多い。といった状態。

 

痛みの体験後、痛みに対して不安といったネガティブな感情を抱かなければ、改善に向かっていきますが、逆に痛みに対して過度な恐怖といった破局的思考に陥ってしまうと慢性疼痛に移行しやすいと言われています。

引用:『破局的思考』の評価~pain catastrophizing Sale(PCS)~

 

破局的思考の例

たとえば、急に背中が痛くなったとし、少し背中を反って確認すると、やはり痛みがあるといった状況。

「そういえばこの間テレビで、背中の痛みは癌の前兆って言ってた…」

「これはとてつもなく大きな病の前ぶれかもしれない…」

「これからどのくらいこの痛みが続くんだろう…」

「このまま一生この痛みが消えなかったらどうしよう…」

このように、痛みに対して過度に反応し、過大評価していく事で、慢性疼痛に移行してしまうのだそう。

強迫性障害の特性を持っているお兄ちゃんの思考そのものではないですか。。。

思考が病気を作るって言われているけど、まさにその通りでした

 

この痛みから脱却するには

遷延性術後痛の治療を調べてみると、抗うつ薬などの薬物療法、ブロック注射、筋運動、認知行動療法やマインドフルネスなどが挙げられています。

慢性化しない為に一番大事な事は、できるだけ早い段階で痛みから遮断すること。

痛みが慢性化して長引くと、脳が萎縮して機能低下を起こすことがわかっています。

少しの刺激でも脳の痛みの領域が活性化するため、痛みに対して過敏になってしまうのです。

脳が委縮するなんて言われると絶望しかないけど、痛みが回復すれば脳も回復する事が分かっているので、焦らず、でも早急に破局的思考から抜け出せる方法を考えなきゃです。

勿論、精神薬は絶対に使わない方法で。

 

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