先日は弟くん人生最後の体育祭でした。
小学生の頃は、毎回リレー選手に選ばれて活躍の場が多かった弟くん。
それが、小学5年生の頃から体調を崩す事が多くなって、楽しみにしていた運動会も参加する事が出来ず、6年生になったら応援団長になりたかった夢も叶わず・・・
中1、中2は完全不登校状態になり、
中3でやっと復学したと思ったら、骨折で体育祭は見学。
高1は、コロナで体育祭は縮小、親の観戦はなし。
高2、やっとコロナ禍が明けて久しぶりの体育祭を楽しみにしていたのに、直前になって発熱し、当日は猛暑の中、日傘をさして生徒席で見学。
・・という、やるせない思いばかり味わってきた弟くんでした。
そして高3になり、
「今年が人生最後の体育祭だ!」
と、張り切っていたのに、
まさかまさかのギックリ腰
ホント、なんでこんなに怪我ばかりの人生なのか。。。
体が硬いのがいけないんだと思うけど、
とことんついてないよね、、、
という事で、
今年もどうなるかヒヤヒヤものだったけど、体育祭までにはなんとか復活(若いからか回復早くてビックリ)
久しぶりに弟くんが活躍する姿を見る事が出来ました。
高校男子定番の騎馬戦や、部活動対抗リレー、むかで競争などなど、弟くんが楽しんでいる姿を見られた事が嬉しくて、懐かしくて、
今までの事、いろいろと思いだして感慨深い想いに浸ってしまいました。
4年間もの長い間学校に行けず、辛くて苦しい時間を共に過ごしたあの日々が嘘のように今の元気な姿があって、友達と笑い合っている姿を見ているだけで、ホント幸せな気持ち♪
そして、
体育祭で一番盛り上がるクラス対抗リレーが始まり、
バトンを受け、走ってきた弟くんの姿を見た時、「えっ?」「弟くん?」って目を疑ってしまうくらい、
その走りが想像以上に凄くて、
昔リレー選手で走ってた頃と同じくらいキレッキレ走って来るその姿に、一瞬にして涙腺崩壊
たかがクラスリレーで走ってきただけで?
大袈裟な・・って感じですかね。。
でもね、ODを経験してきた人なら、きっとわかってもらえるはず。一度どん底を味わった身からすると、元気でいてくれる事がどれだけ有難い事か。
ましてや、
倒れる前のあの頃のように全力疾走で駆け抜けていくそんな姿を、また見れる日が来るなんて思ってもいなかったので、自分でも意外なほどに涙がこぼれてきてしまいました。
我が子が一生懸命な姿を見れるって、こんなに嬉しい事ないですもの。
ODを経験したことで、こうして日常の中に沢山の幸せを感じられるようになったのは、苦しかった経験あってこそ。
体育祭のクラスリレーで一生懸命走って、仮に1位を取ったとしても何があるわけじゃないし、負けたからとて何が起こるわけじゃないけど、
クラス一丸になって、「頑張ろー!」「優勝しようー!」とただただ一生懸命に、いま目の前にある事を全力で生きてるって、すごい充実感じゃないですか?
ODでの生活では諦める事が多すぎて、
「これが出来なくったって死ぬわけじゃないし」
「生きたくても生きられない人がいるのだから、生きているだけで丸儲け」
こんな風に考えて、どうにか前を向こうと頑張ってきたけど、この考え方が身に染みてしまうと、なんだかね、つまらないんですよね。
本来、一生懸命に何かに打ち込むからこそ、向上心が沸いてきて、悔しい思いや、喜びを感じられるものなのに、「無理しないでいいよ」と言われて、頑張ることを免除されてしまうと、
一体何を頑張ったらいいのか、何を目標にしたらいいのか、わからなくなってしまった時もあったけど、
生き生きと頑張ってる人を見ると、それだけで感動で、自分も頑張ろうってエネルギーもらえるものですね。
とにもかくにも、弟くんにとって人生最後の体育祭、無事に完走できてホント良かったデス。