浜文子先生に初めてお会いした日、浜先生は私の手を握り、
「お医者さんが何言ったかわからないけれど、あなたの息子ちゃんの事を一番わかっているのは、母親であるあなたなのよ。だから自信を持って。そんな訳分からない事を言ってくる医者の言う事なんて聞かなくていいから」
「とにかく、お薬なんて飲ませちゃダメよ」
そう言って、泣きじゃくる私の手をずっと握っていてくれました。
お兄ちゃんが体調不良になって、病院を転々としていた頃、嘆き悲しんでいる様子を見ていた友達が、浜文子先生の講演会「文の会」に連れて行ってくれた時のできごとです。
浜文子先生は、初対面の私に優しく声をかけてくださり、ずっと側で見守っていてくれた母のように、私の手をギュっと握って言ってくださった言葉でした。
一瞬にして私の心を解きほぐしてくださった、その手から伝わってきた温もりは一生忘れることができません。
私にとっては奇跡の出会いでした。
浜文子先生は育児書で有名な方で、世界中の母親の味方という存在で居てくれる方なので、浜文子先生の著書は、どれも母の心に浸みわたるものばかり。
子育てをしながら働いているママ、真面目に子育てに取り組んでいるママ、若くして子育てに奮闘しているママ、子宝母さんとして頑張っているママ、
そして私達のように起立性調節障害の子どもを抱えて悩み苦しんでいるママ、人それぞれ、いろいろな事情を抱えているわけですが、
どんな状況だとしても、お母さんをやっているだけで偉い!
と、全ての母親を認めて、受け入れて、応援してくれる、そんな存在でいてくれる浜先生の言葉は母の心を癒してくれます。
それと同時に、無条件に全てを受け止めてもらえる事でこんなにも心がほぐれ、安心できるんだという事を身をもって体験する事が出来ました。
子育てに行き詰ってる全てのママに、一度読んでみてほしいです。
関連記事