原井クリニックは、数少ないOCD(強迫性障害)の専門クリニック。曝露療法(エクスポージャー)を中心とした認知行動療法を提供するだけではなく、この治療法の普及にも力を入れているとのこと。
原井医師は名古屋で開業されていたものの、全国から強迫性障害の患者さんが来るようになってきたので、患者さんの利便性を考えて東京に移転されたそうです。
強迫性障害の本も沢山出版されているので、OCD経験者はご存知の方も多いですよね、きっと。
難治性の強迫性障害を自力で治すのは、かなり難しいこと。
原井クリニックでは、入院ではなく通い合宿みたいな形で曝露療法(エクスポージャー)3日間集中治療が受けられるのが、かなり魅力的でした。
覚悟を決めて受診した原井クリニック
原井クリニックに電話をしてみると、1週間後にサクッと予約が取れてビックリ。
メンタル系のクリニックって新規予約が2、3ヵ月先という事が多かったので、こんなにもすぐに予約が取れたのは意外でした。
とにかくやっと病院が決まったので、予約日までの間、お兄ちゃんにも原井先生の本を読んでもらったり、事前に問診票も仕上げて、起立性調節障害の時からの流れをざっくりまとめた物も用意して、3日間の集中治療を受ける覚悟を決めて予約の日を待っていました。
当日は旦那さんも半休を取って同行してくれて、私達にとっては一大プロジェクトです。
私が書いた問診票を見ながら、
「経皮毒って何? 聞いた事ないんだけど?」
「皮膚から有害な化学物質が吸収されちゃう事です」
「そんな事気にしてる事自体がおかしいんだよね」
「ん? 添加物? 食べ物も制限してるの?」
「はい」
「そんな事気にしないで何でも食べるんだよー」
「・・・」
「強迫性障害は遺伝的なところもあるからねぇ」
・・・と、私の顔をジロジロ。
そこで医師が言わんとしている事を察したお兄ちゃんが、
「いや、母には全然そんな要素ないですよ。家族皆ズボラな感じだし」
・・・聞いてない医師・・・
「以前に精神薬飲んだことあったんだね」
「フルボキサミンマレイン25mgを0.2錠って、これでダメだったの?」
「はい。微量からのスタートでしたが、1ヶ月嘔吐に悩まされる事になって大変でした」
「いやいやいや、0.2錠でありえないでしょ、明らかにプラセボ反応だよね」
「いや、その時の医師も、こんなに微量でそんな副作用が出るわけないと言って、プラセボ反応かを調べる為に、ビタミン剤を "新しい精神薬" だという事で嘘の処方をしてもらったんです」
「結果、ビタミン剤には全く反応しなかったので、0.2錠で吐き続けた事はプラセボ反応じゃない事は証明されました」
「いやいや、それは口に出さなくてもお母さんの顔に出てるんだよ」
「はい???」
もうこの辺りから話しが一方的になってきて、私の説明は上の空。
「治療するなら、最初から50mg飲めるようになってもらわないといけないからね」
「吐いてもですか?」
「そう。そのうち体が慣れてくるから」
・・・この医者無理だわ・・・
原井医師の本には、強迫性障害の治療は薬で治るものではないって書かれていたはずなのに、、、なんか話が違くない?
強迫観念は抗精神病薬に反応せず、薬をやめても何も起こらない。抗精神病薬中止後の離脱症状はない。減量・中止は初診時にすぐできる。
「薬じゃなくて、CBDじゃダメですか?」
「CBT?」(CBT:認知行動療法)
「いや、CBDオイル」
「大麻の茎から抽出された合法的なオイルですよ」
「なにそれ? 聞いた事ないんだけど」
CBD知らない医者っているの?
原井医師いわく、栄養療法やっている私も、部屋を片付けられない弟くんも「強迫性障害」という診断になるらしいです。笑
経皮毒という言葉は学術用語ではなく造語なので、医者が知らなくても仕方ないですが、それにしても話しの聞き方ってありますよね。。。
話し始めから違和感を感じていましたが、人の話しを聞かず、何を話しても決めつけた話し方で、こちらの説明も最後まで聞かずに上から重ねてくるような感じでした。
診察を終えて病院を出た後は、なんだか拍子抜けしてしまって、「ハズレだったね~」と、三人で顔を見合わせて笑ってしまいました。
休学の為の診断書もお願いしたかったのに、あまりにもハチャメチャな診察で頼み忘れてしまいました。
受診後、改めてGoogle口コミを見てみましたが、私達と同じ感想を書き込んでいる方を発見。
この先生は医師に向いていない。
人の話は聞かないし、自分の解釈で決めつける。
受診しても、何の解決にもならず、時間とお金の無駄でした。
そうそう、ホントそんな感じ!
曝露療法(エクスポージャー)の集中治療をしてくれる所が他にないので、残念ですが他を探そうと思います。
OCDの治療をする為の曝露療法(エクスポージャー)の取り組み方が詳しく掲載されていて、克服者の体験談などもあり、当事者本人も家族も、参考になることが沢山書かれています。
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