経済アナリストの森永卓郎さんが先日亡くなってしまいました。
「もうすぐ死ぬから日本のタブーを全部言ってから死ぬ」と言って、最後の最期まで財務省の闇、日本の闇を私達に伝える為に声をあげてくれた方。
心から尊敬しています。
亡くなる4日前にもTBS『がっちりマンデー』の収録を行っていたらしく、息子の康平さんがその時の様子を「控室で倒れているような状態だった。とてもテレビの収録なんかできる状態じゃなかった」と語られていました。
そんな状態で前日までラジオ番組に出演されていたというのですから、本当に凄いです。
ラジオで発言されていた言葉がまるで遺言のようでした。
「楽しい日本という総理の言葉も案外正しいのではないか。今の社会を分断して、弱った相手を見つけたら袋叩きするのを楽しみにしている人が多いのではないか。どうしたら、みんなが楽しめる社会を作れるのかを見直さなければならない。私たちは人を袋叩きにするために生まれてきたのではない」
ご自身が矢面に立たされ散々叩かれながら、いつも庶民の見方になってくれていた森永さんだからこそ、この言葉の重みを感じます。
1年3カ月の闘病生活の間は体が辛かった事も多々あったと思うのですが、最後の最期まで悲壮感を感じさせず、いつも笑顔で明るく前向きで、そしてフルスイングで生き抜いた森永さんは、本当に素晴らしい生き様だったと思います。
月120万もかけて延命治療をしていたのは「まだまだ伝えたい事があるから、それを書き終わるまでは死ねない」と、1ヶ月ほぼ徹夜をして13冊も本を書き上げたという森永さん。
亡くなるその日まで、命がけで発信してくれた森永さんの声を日本国民全員に届いてほしい。
発売前からベストセラーになっている最期の著作
財務省をカルト教団と皮肉ったタイトル。ほとんどの国民が知らずにいた財務省と官僚の嘘がわかりやすく書かれています。これ以上騙されないよう、まずは真実を知ること。そして個人個人の意識改革が必要と痛感させられた本でした。
メディアは絶対に報道しない事ばかりです。TVや新聞しか情報源のない年配の方に読んでみてほしい
「ザイム真理教」は、今まで誰も書くことができなかった財務省の暴露本なので、大手出版社はどこも引き受けてくれなかったらしいです。
最終的に出版を引き受けてくれた三五館シンシャの中野社長は、
「これは世に問うべき本だ。うちでやりましょう」
「僕はこの出版社を1人でやっているので、犠牲者は僕と森永さん2人です。2人でやりましょう」
と言ってくれて、日の目を見ることになったのだそう。
ジャーナリストの鑑「森永卓郎」さん死去。日本の言論界でタブー視されてきた財務省の問題を暴き、「世の中に問わないといけない本だ!」と共鳴した中野長武社長が1人で経営している三五館シンシャから『ザイム真理教』を出版。この本には『魂』が宿っている❤️🔥pic.twitter.com/2hw6MsuDkj
— あいひん (@BABYLONBU5TER) January 28, 2025
テレビや新聞などの大手メディアから干され、最悪は裁判になるかもしれない、殺されるかもしれないと言いつつも書き残してくれた彼の書籍はまさに命がけ。
でもね、かなりショッキングな内容であっても、どの本も森永さんの人柄が伝わる書き方で、面白くてわかりやすい表現で書かれているので、とっても読みやすいんですよね。
森永さん、沢山の気づきを与えてくださり、本当にありがとうございました。そして、森永さんが体現してくれた「全力で生きる」というその姿勢を胸に、私も自分の人生の終わりの瞬間に悔いなく思えるよう、日々大切に生きていきたいと思います。
「正直言って、私は3ヵ月先に確実に命が続いているとまでは思っていない。だから、命が尽きるまでの期間は、つらいこと、苦しいことをせずに、自分が楽しいと思うことだけを思い切りやる。フルスイングで生きるのだ。命が尽きるまで、フルスピードで走り続け、運命が尽きた日に、前向きに倒れる。それが、いま私が考える『ガンとの向き合い方』なのだ」
その生き方を貫いた、1年3カ月の闘病生活でした。
森永卓郎さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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