クルーズ旅行に行ったり、高いサプリを買ったり、お兄ちゃんをイタリアに送り出したり、こういった記事を書いていると、もしかしたらお金持ちみたいに見えてしまうかもですが・・・
我が家は決してお金持ちではありません。
旦那さんは普通のサラリーマンで、私は扶養の範囲で働いている主婦です。
今回、我が家のお金事情を書こうと思ったのは、
お金持ちじゃないのに、"お金持ち"みたいな印象を持たれてしまったら嫌なのと、
以前の経験で、嫌な思いをした事があって、ここに書き残しておこうと思いました。
我が家がいま少しだけ余裕のある生活が出来ている訳は、
子どもが生まれた時から貯めてきた貯金がある
子供が生まれた時から貯めてきた学資保険がある
家のローンを完済している
というベースがあります。
子どもが生まれた時から貯めてきた貯金
私自身が家庭の事情でいろいろと苦労してきたので、お兄ちゃんが生まれた時、「この子には将来やりたい事が出来た時に、お金がないから諦めるという事だけはさせたくない」との思いが強くて、お兄ちゃんが生まれてすぐにハンコを作り預金口座を作りました。
その時からずっと、お祝い金やお年玉、母親からたまにもらうお小遣いなど、全てこの口座に貯めてきたのです。
お兄ちゃんが大きくなって、欲しい物が出てきたときに、「俺の貯金からこれ買っていいかな?」という時にも、実は預金には手を付けずに残し続けてきました。
なので、19年経ったいま、ある程度の額になって貯まっています。
子供が生まれた時から貯めてきた学資保険
上記の預金口座とは別に、お兄ちゃんも弟くんも、生まれてすぐに学資保険に入りました。
年1回23万払い続けて、大学資金として500万貯まるプラン。
正直、この金額を払うのが厳しい時期もありましたが、なんとか途切れる事なく払い続けてきた学資保険のおかげで、あまりお金の心配をする事なく進路を決めてあげられる状態です。
家のローンが完済している
7年前かな? 旦那さんが早期退職制度を使って転職したので、その時の退職金で家のローンの残り全額を返済しました。
もしかしたら、これが一番大きなゆとりの要因かもしれません。
その転職は旦那さんにとってハズレで、その後苦しい5年間となってしまいましたが、この時にローンの返済が終わってなかったら、お兄ちゃん達の治療は思う存分できなかったかもしれないと思うと、旦那さんには感謝しかありません。
OD時代は病院やサプリ代で消えていったお金
子ども達がODになってからは、病院やサプリ代でお金が消えていきました。
ある時、瀕死のお兄ちゃんを診てもらった医者に、「自由診療の病院に行ってました(栄養療法のクリニック)」と言うと、
「お金持ちなんですね」
と嫌味を言われた事があって絶句。
目の前に、今にも倒れそうな青白い顔をした子がいて、何ヶ月も微熱が続いている我が子を抱えて、母親がどれだけの心労に耐えてきたのか、そんな事もわからない医者がいるものなんだと。
お金があるから連れてっているんじゃなくて、一刻も早く治してあげたくて、なけなしのお金をはたいて連れていっていたのに!
と、怒りと悲しみに溢れた思いは今でも忘れられません。
とにかく、子ども達のOD時代は、私が働いていた分は全て医療費に消えていました。
そして今、
やっと子ども達が元気になって、「やりたい事」が出てきた時、このお金が楽しい事に使えるようになった事が本当に嬉しくて、
子ども達が親元を巣立っていくまで、あと何年残っているのかわかりませんが、"今しか出来ない事"にお金を使って、自分の進む道を見つけてほしいと切に願っています。
クルーズ旅行も、高いサプリも、お兄ちゃんのイタリア行きも、お金があるからやってるんじゃなくて、今しか出来ない事を全力で応援したいと思って使っていること。
その為に、子ども達が赤ちゃんの時からコツコツと貯めてきたわけでありますから。
OD時代、寝たきりで学校にも行けずに、友達と会う事も出来なくなって、家族と過ごす事しかなかったあの頃、一番苦しかったのは子ども達だけど、家族全員が苦しかった。
だからこそ、これからは自分達の為にも楽しい事にお金を使っていけたらいいなと、
そして、いまは私も旦那さんも元気に働く事が出来ているけど、いつ何があるかわからないですからね、大切な家族それぞれの今を大切にしたいと思っています。