弟くんが救急車で運ばれてからも、その日と同じような強い吐き気に襲われて起きる事が数回ありました。
顔面蒼白・脈拍120超え・吐き気・微熱、そして胸の息苦しさを訴えて、早朝隣の部屋で寝ている弟くんから電話がかかってきます。
「お母さん、またきたよ・・」(あの時と同じ症状が)
1回目は救急車で心臓専門外来。
2回目は車で小児総合医療センターへ。
どちらも検査の結果は異常なく、点滴を打ってもらって落ち着くのを待っていただけでした。
なので、3回目からは自宅で様子を見る。という事に落ち着いています。
まずは、いつ吐いてもいいように、ゴミ箱にビニール袋を被せた物を枕元にセッティングし、スマートウォッチで脈拍を測り、足裏からふくろはぎをマッサージしてあげます。
病院では点滴に吐き気止めを入れてくれましたが、自宅ではお水を飲んでも吐いてしまうので薬を飲む事も出来ません。脈拍100超えの頻脈の時は起き上がると吐いてしまうので、とにかく安静にしてあげる事しか出来る事は何もありません。マッサージは気休めにしかなりませんが、私は落ち着くまでずっと側にいてあげるようにしています。
起立性調節障害にはいくつかタイプがあって、
(1)起立直後性低血圧
起立直後の血圧低下からの回復に時間がかかるタイプ。
(2)体位性頻脈症候群
血圧の回復に異常はないが、起立後心拍の回復がなく上昇したままのタイプ。(3)神経調節性失神
起立中に急激な血圧低下によっていきなり失神するタイプ。
(4)遷延性起立性低血圧
起立を続けることにより徐々に血圧が低下して失神に至るタイプ。
引用:社会福祉法人恩賜財団 済生会
弟くんのサブタイプは、(2)の体位性頻脈症候群にあたります。
なので血圧の異常はなく、脈拍を測る事で体調の波がわかるようになってきました。そこで最近購入したのが、脈拍のデータが取れるスマートウォッチ。
2000円、3000円代~高い物までありますが、私が購入したのはお試しで2890円の物をチョイス。これ、かなり便利で、腕に装着するだけで24時間自動的に心拍を測定してくれるのです。パソコンと同期させることにより、データベースとして管理する事が出来るので、もし今後医師に診てもらうような時があったら持っていけるかなと思っています。
他にも、時間、歩数計、消費エネルギー、移動距離、睡眠分析、運動モード、タイマーなどが搭載されていて、スマホとペアリングしたら、アプリから運動記録や現在位置などを確認できるすぐれものです。
こんな感じにデータが残ります。
弟くんが「気持ち悪い」って言っている時はこのデータと一致していて、頻脈になっている時なので、対処法の目安になっています。
※スマートウォッチはどんどん進化していますので、上記商品は弟くんが使っていたものとは違うものになっています。
ちなみに、最初の頃は血圧計を購入して血圧を測っていたのですが、弟くんは血圧計で腕に圧力がかかるだけで吐き気に襲わていました。結局、起立性調節障害のサブタイプが体位性頻脈症候群で血圧は異常なかったので、今は血圧計を使う必要はなくなりました。
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