農薬が子どもの脳に大きく関与している
日本は添加物、農薬とともに使用率が世界でトップクラスです。
同時に、自閉症・発達障害の有病率もトップクラスという現実。
近年、これまでに見られなかったような子どもの健康問題として、アレルギー、喘息、免疫疾患、代謝・内分泌系の異常、脳の発達障害などが急増していることが環境省の調査で確認されています。
農薬と子どもの発達障害との関係性は、米国の小児科学会が約500もの論文を根拠に発表されていて、有機リン系の農薬を低濃度でも摂取した子どもは注意欠陥・多動性障害(ADHD)になりやすいことが科学的に明らかになっています。
上記のグラフでみても、農薬使用量と発達障害の罹患率が見事に相関していますよね。
農薬が子どもの脳に関与されている事を示すデータとして、尿中に農薬が検出されたという報告があります。8~15歳の子ども1139人の尿の成分を分析の結果、検出値ぎりぎりの濃度でも農薬成分の代謝物が尿が見つかった子は、検出されなかった子よりもADHDと診断される可能性が1.93倍になったということ。
この"検出値ぎりぎりの濃度なのに発達障害になる可能性がある"という事が問題で、これは普段スーパーで購入している野菜にも危険性があるという事を意味しています。
農薬大国の日本
耕地面積あたりの農薬使用量を見ると、日本は中国・韓国に次いで5位。アメリカ(米国)が、意外に低い事に驚き。
画像引用:有機農業ニュースクリップ
こうして地図で見てみると、一目瞭然アジア圏が農薬使用量トップを占めている事がわかります。
画像引用:有機農業ニュースクリップ
国産なら安心。でも中国産はやめておこう。
今まで何も知らずに、こんなイメージで買い物していた無知な私。
けど、現実は中国や韓国とほぼ同レベルの農薬使用量で、世界トップレベルの農薬大国となっていた日本。アメリカの4倍以上、ヨーロッパの3~20倍以上も使用していることになっています。
この現状をどれだけの日本人が把握しているのでしょうか。。。
最近の話しでは(2021年現在)、サクラ印のハチミツが農薬成分のグリホサートの残留基準値を超えて販売されていた事実を隠蔽していたのが発覚し、自主回収を余儀なくされたのにもかかわらず、メーカー側の対応は「基準値超えだったけど身体に害が出るわけじゃないから問題ない」と言わんばかりの文書を出してくるなど、全くもって悪びれた様子もない対応。
日本でもこんなにモラル低い事が起こっているという事に驚きでした。今までどれだけ日本製・日本産という事だけで盲目に信頼してしまっていたことか・・・
外国では農薬規制がどんどん進んでいるのに
フランスでは2022年までに家庭菜園での農薬の使用を禁止することを発表しています。公園なども対象です。
オランダでは、健康への影響懸念からラウンドアップを含む除草剤グリホサートの個人使用を2015年から禁止しています。
それに反して、日本では規制が強化されるどころか残留基準値が緩和されているんです。日本は除草剤や農薬が誰でも好きなだけ購入できて、散布も規制がなく自由に使い放題という状況。しかも、基準値を更に緩くして使用を増やす方向に走っているなんて・・ホントあり得ない状況になっている日本です。
世界で最も使われている殺虫剤と言われているのが、ネオニコチノイド農薬。1990年代に発売されてから、日本でもお米や野菜など多くの作物に使われています。
近年、ネオニコチノイドを使用したことにより、人や動物に毒性があることがわかり、世界各国で規制強化の動きがあります。EUでは現在使用が認められているネオニコチノイド系農薬5種類のうち、3種類の使用を禁止。フランスでは5種類すべての使用を禁止する法案が可決されました。
日本はというと、農業の従事者さえネオニコチノイド系農薬は毒性が低く安全だと信じている人も多いという現状。。。
ネオニコチノイド農薬とは
浸透性が強いため使用回数が減り、人にも環境にもやさしい農薬として売り出されました。しかし、洗っても落ちない浸透性と長期に残留する残効性に加え、神経伝達を攪乱する神経毒性が強いという事が判明。
大量のミツバチが姿を消したことから、蜂のみならず生態系全体や人間にも脅威となるネオニコチノイド系農薬が問題となっています。
これにより使用を禁止する国が相次いでいる中、日本は禁止するどころか、さらに残留基準値を緩和して使いやすいようにしている。
主食のお米だけでも安全なものに変える
野菜や果物をオーガニックに切り替えるのが難しかったら、まずは毎日食べているお米から安全なものに変えてみるというのもいいと思います。
ネット通販で"無農薬 お米"で検索してみると、高価にはなりますが無農薬で頑張ってくださっている農家さんを見つける事が出来ます。
その中で見かけるのが、"減農薬" というフレーズ。まじめに取り組んでくださっている農家さんも勿論居るのですが、その中には、ネオニコチノイド系の農薬のように強力な殺虫力のある農薬を使用する事で、散布回数が少なくなっているというカラクリも存在しているので、その辺りの事もよく調べてから選んでくださいね。
子ども達を守るためにすべきこと
これだけ農薬に汚染された野菜や果物が流通している日本では、これらの薬害を避ける事はとっても困難なこと。
体に良いと信じていたものでさえ、実はそうではなかったという事実を知る事はショックですが、大切な家族のこれからの人生を守る事が出来るのですから、「知る」という事から始めても決して遅くはないと思います。
農薬から少しでも回避できる方法。
★野菜や果物、お米は可能な限り無農薬を選ぶ
★農産物はできるだけ生産方法がわかる所から購入する
★ゴキブリなどの殺虫剤は気軽に使わない使うときは必ず換気する
★蚊避けスプレーなどはなるべく天然成分のものを使用する
★庭などに除草剤や殺虫剤を撒かない
★公園や遊歩道などの草や花を口にしない
★ペットのノミ/ダニ駆除に使う首輪タイプの駆除剤は使わない
農薬の毒性は、遅発性で何年も経ってから症状が出てくるものなので、いま実感できる事ではないですが、子ども達の将来の為、そして自分達の健康の為にも出来る限りの事はしていきたいと思っています。
身近な食品がどれだけ危険にさらされているか、この本を読むと簡単に理解できると思います。まんがで読みやすいので、子どもにも読ませたい一冊です。▼▼▼
まんがで簡単にわかる!
日本人だけが知らない汚染食品~医者が教える食卓のこわい真実
タイトル通り、農薬をはじめとする化学物質が、子どものガン・発達障害を引き起こす原因になっている事を科学的に書かれています。▼▼▼
地球を脅かす化学物質:
発達障害やアレルギー急増の原因