OD弟くん、
最後の運動会は骨折の為、出場する事は出来なかったけれど、
と、興奮した様子で帰ってきた弟くん。
「漫画の世界みたいな展開でギリ泣かずに踏ん張ったけど・・」
と語るその出来事とは・・・
運動会当日の朝、
運準(運動会準備委員会)の2人が毎日凄い頑張ってくれているからと、「2人に内緒で寄せ書きを書こう!」と色紙を用意していた弟くんのクラス。
皆で代わる代わるトイレに籠って寄せ書きを書き上げた時点で、運準の2人への想いはマックス
そんな温かい気持ちで始まった運動会。
午前中のプログラムを進めている途中で・・・
なんと、その運準の男の子が熱射病で倒れてしまい
先生に担がれて連れて行かれたクラスメイトを見て、残ったクラスの子達は、
「あいつの今までの努力が水の泡にならないように、俺達が頑張るしかないよな」
そう言って立ち上がったのです。
各クラスで担当になった運準の子は、男女で1組。
「毎日、毎日、授業が終わった後暗くなるまで、自分達のクラスがどうやったら優勝出来るかと、走る順番や組み合わせを考えてくれていてホントすげーんだ」と、弟くんがよく話してくれていました。
その運準の男の子が倒れた時点で、クラス順位は3位。
次のプログラムは、大縄跳び・・・
運準の男の子が倒れた事でより絆を固めた弟くんのクラスは、2位と大差をつけて優勝
弟くんは応援隊ですが、もうこの時点で泣きそうでやばかったとのこと。
そして最終種目は、運動会一番の盛り上がりになるクラス対抗リレー。
倒れてしまった運準の男の子は、リレーのアンカーを務める最強選手だったのです。
どうなる・・・
このクラスリレー・・・
代走で誰が走る?
と、クラスが不安な空気に包まれていた時、、、
「どうしても走りたい」
・・・と、倒れたはずの運準の男の子が戻ってきたのです
無理させて大丈夫なのか?
の議論を重ねた上で、本人の強い意志を尊重し走者として戻ることに決定。
その様子を見ていたクラスメイトは、
「あいつが走らなくても1位を取れるくらい、
最後、歩いてでも1位を取れるくらい、
俺達が2位と大差をつけてバトンを渡すんだ」
と、一致団結
結果、4位でバトンを渡すことになり、運準の男の子は4位でゴール。
けど・・・
もう・・最後は順位関係なく、みんな感極まって感動の嵐
クラス全員が一丸となって皆を応援している気持ちが、完全に一つの強い絆になった瞬間でした。
皆の頑張りで準優勝まで順位を上げた弟くんのクラス
そして、運動会最後の挨拶は運準の委員長を務めていた、弟くんのクラスの女の子のスピーチ。朝から激動の一日を過ごした彼女のスピーチは、涙涙。。
それを聞いている生徒も涙。。
そして、クラスに戻り、朝一で仕上げた色紙を渡して涙。。。
弟くんは、
「涙堪えるのがやっとだった」とのこと。
こんな感動的な運動会味わえて・・・
何年かぶりに友達と感動を味わえた事が嬉しい
弟くん、中学最後にして最高のクラスに出会えて本当に良かった
※熱中症がきっかけで、起立性調節障害になった子も沢山いると思います。この記事は熱中症を軽視しているわけではありません。弟くんが見てきた景色を経験談として書かせて頂きました。