夏休み家族旅行の最終日は、京都
京都は、お兄ちゃんと弟くんからの強い要望で決まりました。
USJ近くのホテルに宿泊していたので、夕方までに伊丹空港に戻る事を考えたら、「京都に行っても楽しむ時間ないっしょ」って事で却下していたのですが、「弾丸でもいいから行きたい!」という2人の願いを叶えてあげる事になりました。
2人には、どうしても京都に行きたい理由があるんです。
お兄ちゃんは、OD寝たきり生活から復帰した中3の修学旅行が京都でした。
修学旅行は9月の初旬。それまで車椅子生活だったお兄ちゃんは、「自分の足で歩いて行きたい」って事で、夏休みに一生懸命に歩く練習をして、トレッキングポールを突きながらなら、なんとか歩ける状態になったのです。
そんな状態で修学旅行に参加したので、皆と同じスピードで歩けるわけないし、どうなる事かと心配で仕方なかったけのですが、クラスの皆に助けられながら、途中までですが皆とコースを周る事ができたんです。
この時の事は、いま思い出しても涙が出ちゃいそうになりますが、その時に行けなかったのが、ここ京都の清水寺。
あの時に見れなかった悔しさのリベンジです。
そして、弟くんが京都に行きたい理由は、
お兄ちゃんと同じように中3で復帰した弟くんでしたが、楽しみにしていた修学旅行は去年のコロナ禍でやむなく中止。
京都・奈良の調べ学習をして、班決めもして、すっごく楽しみにしていただけに、京都への想いは強く残っていたんですね。
・・という事で、2人の様々な想いを乗せて京都弾丸ツアーです
清水寺近くのお土産屋さんで、凄いの見つけました
24Kゴールドマスクって、凄くないですか?
調べてみたら、本当にお顔に貼るものなんですね、、、
1枚4,500円のマスクって、どんな暮らしをしている人が使うのでしょう。
次は金閣寺
清水寺を急ぎ足で見て回った後は、金閣寺
さっきのゴールドマスクに続いて、本物の金箔が貼られている金閣寺です。
私は二十年ぶりくらいに見ましたが、いつ見ても輝いている美しさですよね。
この金閣寺、外に建てられていれば雨風に打たれて汚れてしまいそうなのに、どうしてずっとピカピカでいられるのでしょう。。。
調べてみたら、一度放火されて全焼した後、建て替えられて、その後さらに修繕が繰り返されて金箔が貼り替えられ、億単位の費用がかかっているとの説明でした。
だとしても、ずっとピカピカの訳は?
金は当時使われていた他の金属に比べてさびにくい性質を持っています。年月を経ても変わらない輝きを保つことができるため、昔から国内外では「変わらないもの」「永遠」というイメージを金に持っていました。そのため足利義満も不老不死の象徴として使用したという説があります。
引用:質乃蔵
ということなのですね。
他にも、金箔にした訳は、「権威の誇示」「極楽浄土の表現」と所説あるようです。
お勉強になりました。
3カ所目は、渡月橋
ここは弟くんが、修学旅行のグループで計画していた場所です。
調べ学習で見ていた場所に、実際に来る事が出来て満足げな弟くんでした。
渡月橋の近くに、「世界三位のジェラード屋」があるというので、行ってみました。
私達家族の感想は・・・ "ふつー"。
広島尾道の千光寺公園近くの「プティアノン」の方が断然美味しかった。
3カ所目は、竹林の小径・天龍寺
京都の竹林の小径は、ドラマやCMにもよく使われる場所で有名ですよね。
写真映えする場所なので、自撮り棒を向けている人が多かったです。
私も子ども達にカメラを向けましたが、写真嫌いな2人は仏頂面でろくな写真が撮れません。
そして、天龍寺に到着。
弟くんの中学の先生がお薦めしてくれた場所らしく、静かにベンチに座って、しばらくお庭を鑑賞していました。
ここまで・・・
京都に着いてから4時間で、清水寺・金閣寺・渡月橋・竹林の小径・天龍寺と、かなり急ぎ足でしたが、なんとか見たい所は制覇できました。
慌ただしいですが、大急ぎで伊丹空港へ戻ります。
伊丹空港へ
広島でレンタカーを借りて6日間お世話になった車を、伊丹空港に返却。
レンタカーって乗り捨てできるとホント便利ですね。今回はレンタカー借りて大正解車があったおかげで、地元と同じ感覚でいろいろな場所に行く事が出来て、120%楽しむ事が出来ました。
空港に到着した時には、お腹ペコペコ 旅の最後の食事です。
伊丹空港で入った「さち福や」
私が大好きな大戸屋と似た感じのメニューが沢山あって、さらに、ご飯・お味噌汁もおかわり自由なんて、有難すぎです。
美味しい食事で旅の〆が出来ました。
今回の旅行は、5泊6日でかなり欲張りに、沢山の場所を巡って、とっても貴重で贅沢な時間でした。
トータルかかった費用も、それなりですが、
子ども達が年々大きくなって、いつまで一緒に家族旅行が出来るのか考えたら、今しか出来ないことが沢山あって、こんな欲張りコースになってしまいました。
この旅行で、
「飛行機なら国内どこでも近いじゃん」
・・という感動を覚えたお兄ちゃんは、
「俺パイロットになろうかな♪」とか、言ってきてビックリ
まぁ、一時の思い付きで言ってるに過ぎないですが、こんな風に言いたくなるくらい、何か感じてくれたのかなと嬉しかったです。
旅行を終えて
私と旦那さんには、ある想いがあります。
子ども達が病気になって、兄弟2人揃ってベッドに寝込んでいる生活を強いられた時、全ての欲という欲はそぎ落とされ、
「とにかく元気でいてくれたら他は何もいらない」
学校なんか本当にどうだっていい。
とにかく元気で笑って居てほしい。
もうそれしか望みはありませんでした。
そう、、、
出産して、初めて我が子の顔を見た時の、あの時の気持ちそのものです。
きっと、ODっ子を持つ親御さんは皆同じ想いを経験されている事ですよね。
今は、お兄ちゃんも弟くんも元気です。
なので、もうそれだけで充分なのですが、
生きづらさを感じているお兄ちゃんにとって、身体は元気でも、心が辛い思いをしているから、
なんでもいい、なんでもいいから、
お兄ちゃんの生きやすい場所を見つけて欲しいと思っています。
都会が嫌いで、田舎が好きなお兄ちゃん。
漠然と、田舎暮らしに憧れているものの、
何処に行けばいいのか、何をしたら暮らしていけるのか、本当にそれが自分の望みなのか、
それら全てが自分の空想でしかないから、
今の居場所から飛び出して、いろいろな経験をして見て感じて欲しくて、そんな想いがこの旅の計画にはありました。
単なる旅行で、「楽しかった」と終わったって勿論いいし、日常生活から切り離して、一旦気持ちがリセット出来たなら、それだけでもいいし、そんな中で万が一にも、何か感じてくれたら更に嬉しいなと思っています。
過去にも、お兄ちゃんが一番しんどい時に海外に行った事がありましたが、その時の旅行がきっかけで英語に興味を持ち、今の大学に繋がった事もあるので、今すぐに芽が出なくても、いっぱい種まきはしておきたいなと思うのです。