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兄: 中学生

拒食症の頃の食事

投稿日:2017年3月1日 更新日:

お兄ちゃんが倒れた時の体重は48kg、身長は153.5cm。

拒食症の症状は倒れてすぐに現れ、一ヶ月で5kg減。

半年後には10kg減、9ヵ月後に起立性調節障害と診断された時には13kg減の35kg、身長156cm。

日に日にやせ細っていく我が子の姿を見ているのは、母として地獄の悲しみでした。

 

咽喉頭異常感症「ヒステリー球」の出現

お兄ちゃん
お水を飲むのも咽につかえる

というお兄ちゃん。

この咽のつまり、咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)、別名「ヒステリー球」とも呼ばれているもので、ストレス等でこの違和感が生じやすくなることがわかっているものの、詳細なメカニズムは明らかになっていないとのこと。

原因としてあげられているのは、

環境の変化、ホルモンのバランスの乱れ、心配性な人、生真面目な人、我慢強い人、責任感の強い人、不安を感じやすい人など、自律神経の乱れにより交換神経の働きが強まることで、咽の筋肉が過剰に収縮して食道に違和感を生じると考えられています。

そのほかにも、慢性咽頭炎や逆流性食道炎、慢性気管支炎、甲状腺疾患、慢性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、鉄欠乏性貧血、自律神経失調症、更年期障害、糖尿病、自律神経失調症など他の疾患が発症の一因になっている事もあるそうです。

お兄ちゃんの場合、詳しい血液検査で甲状腺やホルモン系の異常は見つかりませんでしたので、環境の変化によるストレス、拒食症になってしまった事による鉄欠乏症貧血、自律神経の乱れなどが原因で、このヒステリー球が出現したのではないかと思っています。

 

この頃の食事

水を飲むのも苦しい子に食べさせるのは本当に困難な事。

苺一粒食べるのもやっとの状態だったので、とにかく少量を頻繁にあげるようにして、1日6回7回とこまめに食べられる物を用意していました。

今でも続けている発酵玄米や黒ニンニクはこの頃から作っているものです。

プロテイン、タンパク質類、発酵玄米、お味噌汁、バナナジュース、果物、サプリと、体に良い物を用意していましたが、食べられる量が少量なので、成長期のお兄ちゃんの体はずっと悲鳴を上げていたのだと思います。

特に最初の頃は、「なんでもいいから食べられる物をあげてください」と言われ、知識がなかった私は、野菜ジュースや粉末スープなどを沢山買い置きしていました。それと、お兄ちゃんが好きなチョコも大袋で常備。糖質まみれの最悪な選択です。

今振り返って思うのは、お兄ちゃんを悪化させてしまった原因は、

  1. 倒れてすぐに処方された精神薬
  2. 無知な私の食事管理

間違いなくこの2点が敗因だったと思っています。

私が医師や薬に依存し過ぎていて、この事に気づくのに時間がかかってしまった事、悔やんでも悔やみきれません

 

エンシュア・リキッド

エンシュア・リキッドは、医師が必要と判断した場合に処方される栄養剤で、食品としての栄養剤とは違い保険が適用されます。


写真引用:Abbott

一般的には、手術後など食事が摂取しにくい患者や、質的栄養不足になってしまった高齢者に処方されるものらしいですが、お兄ちゃんのように拒食症になってしまった子も、処方してもらえる事を知りました。

お兄ちゃんが処方してもらったのは、エンシュアよりハイカロリーなエンシュア・H

写真引用:Abbott

エンシュア・Hには、沢山の栄養成分が含有されていて、飲みやすく飽きがこないように様々なフレーバーも用意されています。何よりも250mlで375kcalのカロリーを摂取する事が出来るので、拒食症になってしまったお兄ちゃんにとっては、救世主でした

栄養成分: タンパク質、脂肪、炭水化物、ビタミンA、D、E、K、C、B類、コリン、葉酸、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、ナトリウム、カリウム、塩素、カルシウム、リン、マグネシウム、マンガン、銅、亜鉛、鉄

しかし、様々な禁忌事項がある為、医師の処方が必要になります。

もしお兄ちゃんと同じような拒食症で困っている方は、簡単に精神薬を処方してくる心療内科や精神科よりも、近所の内科でエンシュアを処方してもらった方がよほど回復が早いのではと思います。保険が適用されるという点でも、とっても助かりました。

このエンシュア・Hに出会えたのは、お兄ちゃんが倒れて半年が過ぎた頃だったので、それまでの食事の苦労を考えたら、私も少し気が楽になり、お兄ちゃんも無理して食べる事のストレスから少し解放されたように思います。

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