ここ数か月、ずっと体調不良だったお兄ちゃん、
「山に行きたい!」
「マウンテンバイク乗りたい!」
「ストレス発散しに行きたい!」
と、1人キャンプを企てている様子。
もう大学も休みになっているし、やりたい事思う存分やらせてあげたいとは思っているけど、、、
なんせ、
「1週間1人キャンプする」
という計画はさすがに無謀というもの
「いつも弟くん任せで、テント張りも、お料理も、自転車整備だって出来ないのに、どうやって一人で行かせられるの???」
「なんとでもなるよ」
「キャンプじゃなくて、どこか宿に泊まってくれるのならいいけど」
「いや、キャンプがいい。そんな無駄なお金かけるんなら自転車のパーツにかけた方がいいし」
これを頼もしいと捉えるべき?
可愛い子には旅をさせろという事で、任せてみるべき?
いやいや、今のお兄ちゃんはそこまでの逞しさはないよね、、、
旦那さんも弟くんも大反対。
「あいつ1人で行かせたら死ぬよ」
と。。。
だってキャンプと言っても、ちゃんとしたキャンプ場ではなくて、マウンテンバイクのコースがある駐車場にテントを張るだけの、簡易的な場所なので、周りに家族連れのキャンパーがいるわけでもないし、本当に一人ぼっちの可能性も多いにあるのだから。
キャンプ場じゃないので、お風呂なんか勿論なくて、スーパーも近くにないから食料の調達も難しいし、、そんな場所に我が子を1人置いてこれるわけがないもの。。。
それでも、お兄ちゃんが綿密に計画を立てているのならまだしも、何も考えてないし、、、
だけどお兄ちゃんの意思は固く、行かない選択肢はなさそうだし、
「山に行きたい」「ストレス発散したい」の願いは叶えてあげたいので、妥協策で考えたのが、
まずは、私と一緒に1泊して、2泊目は1人で頑張る。
3泊目に弟くんと旦那さんが合流して、3泊4日で帰ってくるという計画。
本当は、1日だけでも1人で置いてくるのは不安しかないけど。。。
冒険の旅に出発
念願のキャンプ行きが決定したので、普段はぐーたら人任せなお兄ちゃんがせっせとキャンプの支度を始めました。ちゃんとリストアップとかしないので、準備は抜けだらけだけど、とりあえず任せてみることに。
私的には、高速一人で運転するの不安だし、頼りになる旦那さんや弟くん抜きでお兄ちゃんと2人キャンプなんて不安しかないから、
当日は緊張しすぎて朝2時半に起きてしまい、とりあえず洗濯機を回して、旦那さんと弟くんのお弁当の準備をして、夕飯のカレーを作って、お兄ちゃんと自分の分もお弁当に詰めて、ぬか漬けや、お味噌汁の具など、持てるだけの物を準備。
朝方少しだけ過眠したけど、緊張マックス状態での出発です。
なんとか到着
慣れない高速道路の運転に、緊張で頭も肩もバリバリに凝り固まった状態で、途中何度もお兄ちゃんに肩もみしてもらいながら、なんとか目的地に到着。
着いてすぐに、お兄ちゃんとお弁当食べて、お兄ちゃんは颯爽とマウンテンバイク乗りに行ってしまいました。
私は、、、
木陰でひと休み。
「無事についてホント良かった」
私、昔は高速の運転も全然平気で、かなり遠出も出来ていたのに、出産して母になってから、何故かいろんな事が怖くなっちゃったですよね、、、
ジェットコースターも乗れなくなっちゃったし、高層ビルや、ベランダの手すりも怖くて、、、なんでこんなに怖がりになっちゃったのか。。
とにかく、お兄ちゃんを無事に連れてこれてひと安心。
木漏れ日の中で、小鳥たちのさえずりを聞きながら、寝入ってしまいました。
初めてのキャンプ飯
一通りマウンテンバイクを乗り終えたお兄ちゃんが戻ってきて、夕飯の準備です。
夕飯の準備と言っても、今回は長期間、買い物にも行かずにしのげる方法ということと、基本的にお兄ちゃんが一人で出来る範囲という事なので、包丁も生ものも持たずに「お蕎麦をゆでるだけ」「ご飯を炊くだけ」あとは、サバ缶を食べればいいでしょ? という計画らしいので、今夜はお蕎麦。
ちなみに、お兄ちゃんはサバ缶嫌いです。
今回のキャンプの為に、サバ缶とご飯なら認めてもらえるだろうと、食べる事にしたみたい。
という事で、簡単だけど、お兄ちゃんが作る初めてのキャンプ飯です。
お兄ちゃんにとってはカセットコンロも自分で使った事ないから、ガスをセットして火をつけるだけでドキドキ。
(何十年もののカセットコンロなのでボロボロ・・・)
とりあえず初日なので、家から持っていったおかずと合わせて、2人でお蕎麦を食べました。
こんな簡素なご飯だけど、気持ちいい青空の下で食べると何でも美味しいねと言い合いながら、これはこれで幸せな一時
平日のど真ん中なので、駐車場は貸し切り状態です。
まさかまさかのゲリラ雷雨
食事が終わったら、暗くなる前に近くの温泉に行ってみることに。
その前に天気予報を確認し、何カ所かサイトを変えて調べて、今日から明日にかけては降水確率ゼロ%というのをチェック。
とりあえず、雨さえ降らなければ大丈夫!
と、安心してお兄ちゃんと温泉に向かったのでした。
それが・・・・・
温泉から出てくると、まさかまさかのゲリラ豪雨
雷が鳴り響き、バケツをひっくり返したようなどしゃ降りの世界。。。
テント・・・・・
今夜寝るとこなくなっちゃった??
今夜は車中泊決定??
小1時間雨宿りして、暗闇の山道を運転してテントの場所に戻ってみたけど、、、
ずぶ濡れのテント・・・やっぱり無理よね、、、
しかも、駐車場は誰も居なくて恐ろしいくらい真っ暗。。
「こんな真っ暗闇の山の中に、1人で泊まるなんて絶対無理じゃない?」
「そ、そんなでもないけど、、、」
(ちょいビビりぎみ・・)
「あんなに天気予報調べて確認しても、やっぱり山の天気はわからないって事なのよね」
「今日はお母さんが一緒だったから車で寝るって選択肢があったけど、今夜1人だったらやばかったよね?」
「だから、テントで1週間は無理があるって事よね」
「明日一緒に帰ろう」
・・という事で、ゲリラ豪雨のおかげで1泊で帰る事になりました。
結果オーライ!
そして・・・
雨が上がった夜空は、満天の星空が現れ・・
真っ暗闇の山の中はめっちゃ怖かったけど、
お兄ちゃんと2人、この星空を見れた事は感無量でした
自宅に帰ってきてから、ゲリラ豪雨で大変だったこと、真っ暗闇の山の中はすこぶる怖かったことを切々と話したのに・・・
「俺そんなの全然平気!俺が一緒なら大丈夫だよ!夏休みにリベンジしよう!」
と・・・弟くんとお兄ちゃん2人で盛り上がってました。。。