弟くんが4月に復学して、最初に見つけた目標が、
「合唱祭でピアノ伴奏してみたいな」
4年間も苦しい闘病生活だったので、弟くんがやりたい事を見つけられたことは、飛び上がるほど嬉しいこと
この日から約10ヵ月。たった4分弱の曲だけど、今日の合唱祭まで何百回弾いてきたかな。
受験勉強なんかより断然ピアノ弾いてた時間の方が長かったよね。
けど、母はそれが嬉し。夢中になれる物、一生懸命になれる事を見つけられた事が何より嬉しい
コロナ禍でいろいろなイベントが中止になっていく状況で、
「こんなにも一生懸命練習してきたのだから、お願いだから合唱祭は中止になりませんように」
と願い続けた合唱祭でした。
願いが届き、無事に開催される事にはなったけど、コロナ禍での規制があり、子ども達はマスク着用のままで合唱。参観出来る家族は1名まで。全学年一斉ではなく学年ごとの入れ替え制など、大変なことや物足りなさはあるものの、とにかく無事に開催出来て良かった
ステージ上にあるピアノは、我が家の電子ピアノと違って、最高級のピアノ「スタンウェイD-274」で、2千万円クラスのもの
そのグランドピアノの前に立った弟くんは、大きなホールの2階席から見てても、そのドキドキが伝わってくるくらいの緊張感の面持ち。
そして・・いざ本番。
指揮者の合図で弾き出した弟くんの伴奏は・・「いつもの感じ!」とっても落ち着いていて、迫力のあるピアノの響きとクラスの皆の歌声が一体化していて凄いクラスの皆と、どれだけ練習を重ねてきたかが手に取るように感じられる一体感で、鳥肌が立ってしまいました
気持ち的には、スタンディングオベーション
ここ数年間、兄弟揃って全ての習い事をやめてしまったので、子ども達の応援をする機会もなく、久しぶりにこうして我が子の晴れ舞台を見れた事は感無量でした
弟くんにとっては初めての合唱祭だけど、私にとっては6年前のお兄ちゃんの時からの思い出の場所。
6年前、お兄ちゃん中1の時は車椅子での参加。
今思えば、あんなに無理して学校行く必要なかったのに・・お兄ちゃんも私も必死だったね。。。
中2の時は、学校に行けてない時だったので、お兄ちゃんと一緒に観覧席から見てたっけ。
中3になって、やっと舞台に立つ事が出来た喜び
そして、弟くんは2年間のブランクがあって、今日の晴れ舞台。
先日の卒業式と同じように、いろんな事を思い出して感慨深い想いに浸ってしまいました。
最後に最高に素敵なプレゼント
合唱祭の結果は、金賞でも銀賞でもなく残念でしたが、弟くん曰く、「そんなの関係ないよ」と、悔しさよりも、めっちゃ充実したいい顔してました
クラスメイトが内緒で寄せ書きを用意してくれていたらしく、不覚にも皆の前で涙してしまったみたい。。。
「バスの声が出るようになったのは○○の熱量と人柄のおかげです。ありがとう!」
「受験期から本番に向けて、たくさん練習して皆をひっぱってくれてありがとう!」
「伴奏お疲れ様でした!いい伴奏があったからこそ本気で歌えました。本当にありがとう!」
「ピアノ上手だった!合唱祭までの期間凄い努力してくれたのが伝わりました。本当にありがとう!」
「バスの練習でいつも丁寧なアドバイスしてくれて本当に助けられました。クラスのために頑張ってくれて本当にありがとう!」
「ちょっとエッチで、面白くて、絵がうまくて、明るくて、ピアノが上手で、もう本当に大好き!!一年間ありがとう!」
素敵な仲間が出来て良かったね、本当に良かった。
この合唱祭で1曲目は伴奏、2曲目はバス担当だった弟くん。
「バス担当の男子たちの声がなかなか揃わないんだよな・・」と言っていた弟くんでしたが、この合唱祭の数日前、「カラオケボックスで練習してくる」と、バス担当の男子達を集めて練習をしに行ってきたのです。
弟くん、「カラオケで人前で歌うなんて絶対イヤだ!」って言ってた人なのに。。。
シャイボーイだった弟くんが、どんどん変わっていく
多分、伴奏や指揮者以外の子たちにとっての合唱祭は、弟くんほどの熱量ではなかったと思うけど、寄せ書きに書いてあったメッセージを読む限りでは、弟くんの熱量が皆に伝わってくれていたのかなと。
弟くんは幼稚園の頃からずっとこんな感じ。
優しいジャイアンなので、男女関係なく皆と仲良しで、いつも沢山の友達に囲まれて遊んでいたので、その頃の弟くんが戻ってきた感じ
中学生活最後に、素敵な思い出ができて本当に良かった
卒業まで、あと少し。
「卒業したくない」と嘆いている弟くん、残りの貴重な時間を思いっきり楽しんで