お兄ちゃん、少し復活してきて、昨日は久しぶりに大学に行ってきました。
前回の記事で、お兄ちゃんの不調の理由は、風邪なのか、それとも新しい環境になったストレスからなのか、だとしたら、また6年前の悪夢が始まってしまうのか・・・
心配な気持ちはあるものの、以前のように「風邪ひいたら即病院!」いう感覚は抹消されていたのと、熱がなかったので、しばらく様子を見ていたのですが、咳が2週間続いてしまったので原因究明するべく、久しぶりに病院巡りをしてしまいました。
お兄ちゃんの症状は、
- コンコンとした軽い咳が続いている
- 痰は出ない
- のどが痛い
- だるい
- 鼻水が出ていた
- 横になると楽になる
- 頭痛
- めまいがする
1件目の診断:アレルギー性咳嗽(がいそう)
1件目の内科で診断されたのは、アレルギー性咳嗽(がいそう)。
喘息の症状、ゼーゼー・ヒーヒーという音がなく、深呼吸してもその症状は変わらないと、だいたいこの診断になるそう。
特に血液検査もレントゲンもせず、聴診器をあてて胸の音を聞いただけの簡単な診察でした。
こんなご時世なので、「コロナの心配はないですか?」と尋ねると、
「ないない。万が一コロナだったとしても、2週間経ってこの症状だったら治ってるから」
との事。
そして、痰切り剤と、咳止めの薬を処方され帰宅。
昔は何も考えずに出された薬全て飲ませていましたが、お兄ちゃんの体は薬に敏感に反応するという事がわかり、それからは薬に対してかなり慎重になりました。
例えば、風邪薬の総合薬なんかは絶対に飲みません。
それはお兄ちゃんだけではなく、自分も家族も。
そもそも、薬は対症療法でしかないので、闇雲に飲むのではなく、咳が出て苦しいのなら、咳止め剤だけ。痰がでて苦しいのなら、痰切り剤だけ飲む。こんな風に必要最低限にするべしと学びました。(素人母の個人的な意見です)
それが、総合薬には解熱鎮痛剤やら、咳止め、痰切り剤と、オールマイティに効くように、その時の自分に不必要な物も含まれている可能性があり、自分の免疫力が戦う力を弱めてしまう。
これではかえって病気を長引かせてしまうだけ。病気と闘ってくれるのは、薬ではなく、自分の免疫力なのですから。だから今は、熱が出たら「免疫力が戦ってくれてる♪」「頑張って♪」と思えるようになりました。
という事で、
「痰がでていないのに痰切り剤はいらないよね?」
と、咳止めだけ飲む事に。
お兄ちゃん、久しぶりの薬です。
2件目の診断: 外傷性めまいは無し
咳よりも辛そうなのが、頭痛とめまい。
そこでお兄ちゃんが今更ながらに話してきたのが、
「2週間くらい前、弟くんに耳を殴られた時、今までに感じた事のないくらいの頭痛があったんだよね」
って・・・
「なにそれ?」
「なんで今ごろ言うのよ~?」
という事で、急遽耳鼻科にも駆け込みで行く事になりました。
ちなみに、、、
弟くんに殴られたというのは喧嘩ではなく、お兄ちゃんが弟くんのことを溺愛すぎて、弟くんに「きもい!」と怒られる場面が多々あり・・
そんな時に、バン!と叩かれるというシチュエーション。
それでどんなに痛かったとしても、逆切れして喧嘩になる事がないので、見ていて面白い2人です。
男同士なので、逆のパターンもあり、当たり所が悪くて「痛てー!」とうずくまる時もあるけど、それでも絶対喧嘩にならない2人。ホント、尊敬に値するくらい仲良しな兄弟です。
という事で話がそれてしまいましたが、耳鼻科の先生に診ていただいた結果、外傷性のめまいではないとの診断でした。
効果があるかわからないけれど、対症療法としてめまい止めの薬と、1件目の病院で、アレルギー性咳嗽と診断されたのに、アレルギーの薬を処方されなかった話をしたので、アレルギーの薬を処方してもらい、
咳止め・めまい止め・アレルギーと、3種類の薬を飲むことになりました。
3件目の診断: ウイルス性の炎症はなし
咳止め・めまい止め・アレルギーの薬を飲み始めたお兄ちゃんですが、全く効果を感じず、薬を飲んでいる意味がないので、血液検査をしてもらえる呼吸器内科に行ってみました。
そこの病院は、私が喘息の症状が出た時に行っている病院で、行くとすぐにCRP血液検査をして体内の炎症度合いを測ってくれるので、抗生物質が必要か否かがわかり、対症療法で効かない時にお世話になっています。
そこでの検査結果は、炎症反応はなし。
やはり、アレルギー性咳嗽という事で1件目の病院と同じ診断でした。
それでも薬が効いている気がしないのは何故か・・・
心因性咳嗽(がいそう)
対症療法で薬を飲んでいるのに、効果がない。意味なく薬を飲ませ続けるのも嫌なので調べてみました。
そこで知ったのが、心因性咳嗽(がいそう)というストレス性の咳。
こんな病名があったのですね。。。
そこに書いてあったのは、
3週間以上続く咳の代表的な原因は、
インフルエンザ、RSウィルス、マイコプラズマ肺炎、百日咳、気管支炎、結核、肺がん、肺炎、アレルギー性物質に反応する、咳喘息、気管支喘息など。
これらの病気と心因性咳嗽との違いは、
特に風邪をひいたり、発熱したわけでもないのに、日常的にコンコンと乾いた咳が続きます。特に緊張した状態の時や日中に出ることが多く、逆に何かに集中している時や、夜寝ている時は出ないのが特徴です。
また、環境の変化や季節の変わり目などが誘因となって咳が出る場合もあります。
過度のストレスは、自律神経のホルモンバランスも崩します。それが脳幹にある咳中枢(咳を引き起こす司令塔)や気道粘膜を刺激して心因性咳嗽(がいそう)という症状になって現れるのではないかと考えられています。
引用: 中野こどもクリニック
ストレスってホント万病の元
この心因性の咳かどうかの診断は、非常に難しく、まずは考えられる病気をひとつずつ診断して鑑別を行い、それらが否定できてはじめて心因性咳嗽(がいそう)を疑うそうです。
心因性咳嗽(がいそう)の治療法
心因性咳嗽(がいそう)の場合、咳止めや気管拡張剤の対症療法はほとんど効果がないとのこと。
お兄ちゃんが薬を飲んでも効果がなかったのは、これだったのかもしれない。。
根本的な治療は、とにかくストレス発散すること。
明らかにストレスの原因がわかっているのなら、それらを取り除き、心身共に休むこと。
あとは好きな事をしたり、美味しい物を食べたり、散歩をしたり、ゆっくりお風呂に入ったり、リラックスできる事は人それぞれだと思いますが、とにかく身も心もリラックスできる状態にしてあげること。
お兄ちゃんの場合、楽しみにしてた大学とはいえ、新しい環境になった事で自分で思っていた以上に体はストレスを受けていたのかなと思います。
けれど、元々アレルギー体質なので、アレルギー性咳嗽の可能性も捨てきれないので、とりあえずアレルギーの薬だけ継続して様子見。
入学早々に2週間もお休みする事になった事で、多少の焦りはあったのか、なかったのか・・昨日、久しぶりに大学に行った様子は、
(疲れていたけど)「授業は楽しいよ」
とのこと。
お兄ちゃんの気持ちとしては、楽しみにしているのは変わらないのに、体がついてこないって感じなのかな。
なかなかしんどい体質で可哀相だけれど、少しずつ、強くなれたらいいな。
とりあえず、深刻な状態にならずに済みそうでひと安心。