桜の咲く季節になってしまいました。
去年の今ごろは、第一志望の大学に合格して、明るい未来を想像していたのに・・お兄ちゃんの大学生活は、休学という形で大学一年生が終わりました。
暖かい春の日差しの中、青空の下で綺麗に咲き誇って桜を見ている私の心は、イマイチの曇り空です。
でもね、当の本人はというと、
「俺は至って前向きなんだけど?」
と、ひょうひょうと過ごしています。
お兄ちゃん的には、二学期から復学するつもりとのこと。
去年の2学期から休学した事になっているので、一年間お休みした事になります。
中途半端な時期に戻るのも大変そうだけど、
それ以前に学校という集団行動の場に戻れるのか?
私的には不安しかないのですが、その答えは9月に明確になるのだと思ってます。
先日、
「ねえねえ、賭けをしない?」
「お母さんが痩せるか、お兄ちゃんが大学復帰するか」
と思い付きで言ってみたら、
「えーいいの? 勝てる気しかしないんだけど?」
って言って返してきたお兄ちゃん。
私のダイエットがいつも挫折に終わっている事を知ってるからというのもあるけど、大学に戻る事、そんなに簡単じゃないだろうに・・・
思いがけず前向きな答えが返ってきて嬉しかった
とにかく、私の不安はさておき、本人がそう言っている以上、お兄ちゃんを信じるしかないわけで、
あとは、残りの半年間をどう有意義に過ごすか? ですよね。
国内でも、海外でも、一人旅にでも行ってみたらいいのにって、思うけど、今のお兄ちゃんは強迫性障害に囚われの身なので、いかんせん外に出るのが億劫な状態。
なので、
とにかく、強迫性障害を少しでも楽になれるようにして、
あとは、なんとなく続いている胃腸の不調をどうにかしないと。
ところで・・・
強迫性障害って、聞いた事もない人が多いと思いますが、
かなり手強い難病なんです。
お兄ちゃんの場合、不潔恐怖症。
単に手洗い・お風呂が長いでは済まされないレベルで、家の中の物を触る時にも、ティッシュを使って触ります。
自分の携帯を持つ時にも、ビニール手袋をしているような状態。
それはそれは異常な光景です。
自分でも「気にしすぎ」と解ってても、やめられないのが強迫性障害の苦しみなのですね。
次第には、人との接触までも避けてしまうようになり、世界がどんどん狭くなってしまい、最後は引きこもりになってしまう。
今のお兄ちゃんは、ギリギリ最悪の状態までは行ってないけど、その一歩手前の状態。
以前、森〇療法の会に参加した時、中年の男性が強迫性障害で自立出来ずに、高齢の母親がずっと支えてきたというお話しをされているのを目の当りにし、我が家もそんな風になってしまったら・・・と、時折り物凄い不安に襲われる時があります。
そんな時は・・・
ダメダメ
と自分を奮い立たせて、
何か別な事をして頭を切り替えます。
そんな不安に浸ってる時間は1秒でももったいないので、
私の場合、撮り溜めたドラマを一本見る。
そのドラマに感情移入して、さっきの不安を忘れる。
・・と言っても、
実際は、そんな簡単な事じゃなくて、眠れない日々が続いたりするんですけど、
とにかく、こんな風にして前を向けるように努力してます。
私がやるべきことは、
とにかくお兄ちゃんが楽しめる事を探して、お兄ちゃんが楽に生きられる道を一緒に見つけてあげること
そうそう
お兄ちゃん、陶芸教室に通い始めたんです。
不器用なので芸術的分野は得意じゃないのだけれど、凄く気に入った様子。
とりあえず、残り半年が勝負。
ここで一つの答えが出ることと思うので、母として出来る事、目一杯探してみようと思います。