テレビで「ギフテッド」と診断された小学生の特集をやっていて、
「なんだかお兄ちゃんと同じ感じ」と思って、見入ってしまいました。
ギフテッド
ギフテッドとは、先天的に高い知性や共感的理解、倫理観などを持っている人のことを指します 。. 生まれつきの特性であり、早期教育をすることで得られるものではありません。 「神からの贈り物」という意味で Gifted と呼ばれ、日本語では「天賦の才」や「鬼才」と表現するのが適切でしょう。 「天才」もギフテッドを表現する上で適切ではありますが、いわゆる勉強ができる優秀な子というよりは「 生まれつき特定の能力が非常に突出している 」ことに主眼が置かれています。
引用: ブレインクリニック
その子は、小学校2年生の時にギフテッドと診断されて、友達は好きだけど、「授業がつまらない」と言うようになり、授業を受けるのが苦痛になったという話。
その子のお母さんが、
「勉強が出来るのなら、逆に簡単な問題を解くのは容易いことなのでは?」
と思っていたと。
(そうそう!これ、お兄ちゃんもよく言ってた!)
「授業がつまらない」って、ぶーたれるお兄ちゃんに対して、私も同じように返していました。
だけど、その子にしてみれば、
「新幹線で行けるところに、わざわざ各駅停車で毎日通うしんどさがある」
と表現されていて、この説明ですっと腑に落ちる感じがしました。
「簡単に考えていたけど、お兄ちゃんにしかわからない苦悩があったんだ・・・」
そしてそんな時、幾度となく言ってきてたのが、
「嫌な事だってしなきゃいけない事あるんだよ」
「誰しもが、好きな事だけして生きているわけじゃないでしょ」
と。。。
これって・・お兄ちゃんの気持ち全く理解してない言葉だったのね、、、
と、今更ながらに反省しながら見ていました。
そしてテレビを見終わった後、
「ギフテッドって知ってる?」
と、お兄ちゃんに聞いてみたら、
「知ってるよ。俺みたいな奴のことでしょ」
と。。
お兄ちゃん知ってたんだ。
ちょっとビックリ。
実際問題、お兄ちゃんがギフテッドかどうかはわかりませんが、
どんな特性を持っていたとしても、それは個性であって、それに診断名つける必要ってあるのかな・・というのが、私がずっと思っていたこと。
だって人間だもの、完璧な人なんてどこにもいないし、
発達障害とかギフテッドとか、こういう話題になると様々な考えの人がいるので、今まであまり触れずにいましたが、
IQが高い子、運動が得意な子、芸術的な事が得意な子、繊細な子、等々、、、全て個性であって、凸凹があっていいじゃないって私は思っています。
だってトムクルーズなんか、文字読めないのに、世界的なトップスターとして活躍しているわけで、スティーブ・ジョブズや、ビルゲイツ、楽天の三木谷社長なんかも、発達障害と言われているけど、これだけの成功を収めているのですから関係ないですよね。
日本の教育は、凸凹を一生懸命に平均化しようとするから辛くなってしまう子が出てしまう。。。
「皆と一緒だと安心」そう思う人もいれば、
「皆と一緒だと苦痛」そう思う人もいて当然で、
お兄ちゃんは明らかに後者だけど、
だからって、人とのコミュニケーションが嫌いなわけじゃなくて、
旅先で出会った人に自分から話しかけたり、マウンテンバイクで山に行った時なんかも、積極的に話しかけて教えてもらったりしているのを見ているので、
できるだけお兄ちゃんがリラックスできる環境で、好きな事を重ねていくうちに、自分の生きやすい場所を探してほしいなって思ってます。
・・とはいえ、、、、
正直な話し、どうしても理解できない場面も多々あります。
もっと普通に生きられたらいいのに・・
と周りと比べて悲しい気持ちになる事もあります。
けど、最終的には、
このブログのタイトルに選んだ、絢香の「にじいろ」の歌詞にあるように、
♪なくした物を数えて
♪瞳閉ざすよりも
♪あるものを数えた方が
♪瞳輝きだす
♪あなたが笑えば誰かも笑うこと
♪乗り越えれば強くなること
♪ひとつひとつがあなたになる
♪道は続くよ
この歌詞に涙した日を思い出して、
お兄ちゃんが持っているものに目を向けるようにしてます。
そして・・親として当たり前の事すぎるけど、
どんなお兄ちゃんでも丸ごと受け入れてあげる!
これに尽きますよね。
母に出来る事はこれしかないし、どんな状況でもお兄ちゃんの一番の理解者である唯一無二の存在でいてあげたい。