いままで宿泊先で散々苦労をかけてしまったので、最後のローマは絶対に安心安全なホテルを取り直しました。
その甲斐あって、宿探しのストレスもなく、最後の観光地ローマはかなり余裕が出てきたようで、
「イタリアもだいぶ慣れてきたよ!電車の乗り方ももう楽勝♪」
「俺やっぱり旅が好きだわ♪」
・・と、声色からも元気な様子が伝わってきました
ここまで散々大変な思いをしてきたのに、お兄ちゃんの口からこんな言葉が聞けるとは・・・
良かった。本当に良かった。。。
こんなにもお兄ちゃんが強い精神力を持っていると思わなかったから、本当に嬉しい
ローマは見どころ盛りだくさんなので、ローマパスを購入して、バスに乗ったり電車に乗ったりしながら、観光地巡りをしたお兄ちゃん。
そのローマで一番楽しみにしていたのは、コロッセオ。
私は世界史に詳しくないので、お兄ちゃんの旅で改めて知る事となりましたが、コロッセオって私なら絶対に近づきたくないような、残忍な殺し合いが行われていた場所なんですね。。。
たった一日で約1万頭の動物が虐殺されたり、奴隷や捕虜の人たちの殺し合いを見る為の娯楽施設だった場所なんて・・お兄ちゃんはなんでこんな所に行きたいんだろ?
この歴史を知れば知るほど苦しくなるような遺跡、私なら絶対に避けたい場所。
あとは、ローマの休日で有名なトレビの泉
バチカン市国
他にも、私が把握してないだけで、たくさんの歴史に触れてきたお兄ちゃん。
そして、この日のランチも小麦。。。
ナポリで有名なカルボナーラらしいですが、こんなに遠慮なく小麦食べてると、ダメージ大きいと思うんですけどね、、、
「もう二度と来る事ないだろうから、本場のを食べておきたい」という思いらしいです。
そして、今まで食べた事なかったティラミスは、
「俺の好みじゃなかった」とのこと。
こんな感じで、イタリアにもすっかり慣れて、物乞いのあしらい方も上手くなって、自分の英語が通じる喜びを味わうことができて、純粋に旅を楽しむ余裕が出来た感じだったのですが・・・
この後、「やっぱりこの国最低!」とお兄ちゃんが激怒する事件が起きてしまったのです。。。
最後の最後でやられた!
楽しい気持ちでイタリアの旅が終わろうとしていたその時、
空港に向かう途中の地下鉄で、最後の最後にしてやられました!
「現金全部すられた!」
「カードはあるから大丈夫」
「まじで!?」
「どこで?」「大丈夫なの?」
「地下鉄で」
「あいつら2人組でやりやがった」
「せっかくイタリアの印象良くなってたとこなのに、やっぱりこの国はクソだよ!」
と・・・
LINEを見て、私まで体が凍り付いてしまいました。。。
せっかく楽しい一日だったのに、最後にこんな思いをする事になるなんて、、、
地下鉄に乗っていた時、ウエストポーチが少し横向きになっていたらしく、気づいたらお財布が床に捨ててあったとのこと。
お兄ちゃんは、怖かったというより、怒り心頭!
そりゃそうですよね、キャッシング出来ないという緊張感の中、持っていった少ない現金を、大事に使わないように残しておいた残金全てをすられてしまったのですから。
それよりも、こんな事が頻繁に行われているイタリアという国が許せない気持ち?
どちらにしても、せっかくのお兄ちゃんの気持ちがぶち壊されてしまい、後味の悪い締めくくりになってしまいました。
最悪の結末ですが、約2週間のイタリア一人旅は終わり、
明日、お兄ちゃん帰ってきます。