お兄ちゃん、イタリアから無事に帰ってきました
心身ともに疲弊して帰ってくると思いきや、意外にもひょうひょうとした感じで思っていたより全然元気!
親は心配過ぎて眠れない日々だったのに、なんだか拍子抜けしちゃいました。
体は少し痩せたかな? 日焼けして筋肉細マッチョになった姿が凛々しいです
勿論、体は相当疲れている様子だけど、目が違うんですよね。
目が生き生きとしていて、覇気がある
異国の地で、2週間自力で生き抜いてきた強さを感じました。
たった2週間だけど、こんなに変わるものなんですね
ホント、いい顔してます。
今回、お兄ちゃんがイタリアで周った距離を調べてみたら、約1000キロ
1000キロって凄い距離だと思うけど、日本一周が12000キロらしく、
そう言われてみると・・イタリアって意外と小さい?
・・と気になったので、日本とイタリアの大きさを比べてみました。
↑各国の本当の広さを一目で比較することができるサイト、The True Size Of…
日本列島が、意外に大きくてビックリでした
イタリア旅行お兄ちゃんの感想は?
(お兄ちゃんにインタビュー!)
思いがけず行かせてもらったイタリア旅行、良くも悪くも行って良かった
良かった点は、
映像でしか見たことなかった世界遺産を実際に自分の目で見る事が出来たこと!
やっぱり百聞は一見に如かず。実際にその場に行かないとわからない空気感を感じながら現地に立てた事は、歴史好きとしてはたまらなく幸せな時間だった。
美しいヨーロッパの街並みや、建造物、遺跡、美術品、そのどれもが感動的なものばかりで、その時代に想いをはせて眺めていると、時間が経つのがあっという間。
ガイドさんが居てくれたらもっと楽しかったかな。
残念だった点は、
The世界遺産で見ていた綺麗な景色はほんの一部で、街全体の汚さ、治安の悪さは想像以上だった。
街の至る所に落書きがあるし、ゴミも散乱していて残念なくらい汚い。
それと、
行く先々で物乞いが寄って来るので、親切に声をかけてくれたと思いきや、最後には「お金」。誰を信じていいのかわからず、現地の人とのコミュニケーションを楽しむ事が出来なかったことが残念。
最後の最後で、スリにあったショックは大きかった。
移民が多い国ならではの治安の悪さを目の当りにし、改めて日本がどれだけ平和で安全な国なのかを実感する事ができた。
イタリアに住みたい?
無理だけどまた旅行には行きたい。
生活習慣が違い過ぎて慣れるまで、とにかく大変。
- 朝食はほとんどおやつ
- 12時にならないとレストランが開かない
- 15時~18時までお店が閉まってる
- 21時まで明るいので夜に重きをおいた生活
- 日本みたいな "おもてなし"のサービス精神がない
- 水道水が飲めず、外食でも水は有料
- 小麦大国で食べられる物の選択肢が少ない
- 若い子しか英語が通じない
- 電車がわかりにくすぎる
- 電車・バスは遅れるのが当たり前
- 終業時間になるとさっさと帰ってしまう
とにかく食生活が合わないのが辛かった。(美味しかったけど)
小麦じゃない食べ物を探すのが困難で、お腹が張って便秘になるし、メンタルも下がるし、胃の不快感が辛かった。
甘いパンで始まり、脂っこいピザで終わるイタリア人はどこでミネラルなどの栄養素を摂るのだろうか?
お味噌汁、ぬか漬け、鮭、卵焼き、納豆、ここから始まる日本食ってなんて素晴らしい!
改めて日本食の素晴らしさ、日本人の良さを知る事が出来たのは良かったかな。
一人旅をした感想は?
もともと行ける自信しかなかったから、特にないけど、
ホテルに辿り着けなくて彷徨っていた時や、新幹線に乗り間違えてやばかった時など、両親が日本時間で早朝の3時4時という時間にもかかわらず助けてくれた事は本当に有難かったです。
両親には感謝しかありません。
強迫性障害の成果は?
そもそもイタリア旅行に行く事になったきっかけは、強迫性障害を克服する為にインドに行きたいと言い始めたこと。
結果的にインドではなく、安全性を考えてイタリアになってしまったけど、強迫性障害を克服する事はできたのか・・・・
お兄ちゃんは、
「不潔感覚は少し緩まった気がする」
と言うけれど、、、
母から見ると、あまり変わった気がしないかなぁというのが正直な感想。
まぁ、これも想定内の事なんですけどね、、、
強迫性障害って「聖域」というのがあって、お兄ちゃんの場合は「自分の部屋」が汚しては行けない場所として守られている聖域。その中でも自分のベッドが最上級の「聖域」。
この聖域を壊さない限り、強迫性障害を克服する事は出来ないんですよね。。。
外でいくら汚い物を触ったり出来たとしても、聖域に入る前に、好きなだけ手や体を洗ってしまったら意味がない事になってしまう。。。
お兄ちゃんの場合、自分の手を極力汚さないようにと、家の中で引き出しの取手を触る時や、リモコンを触る時、水道の蛇口を触る時に、洋服やティッシュを挟んで掴むようにしてるのですが、それがイタリアから帰ってきてからも相変わらずやってしまってます。
予測はしていたけど・・・・
旅行中の2週間、素手が汚れる事に耐える生活をしてきたはずなのに、自宅に帰ってきた途端に、それが元に戻ってしまうなんて・・・
これがこの病気のやるせないところなんですよね。。。
けど・・・
気持ちを切り替えて、少しの変化を拾い集めてみると、
- 外にいる間だけでも素手でいろいろ触れるようになった
- 携帯電話を素手で触れるようになった
- 電車に乗れるようになった
- 一度着た洋服を着れるようになった
- 手洗いが短くなった
- お風呂が短くなった
こうやって書き出してみると、「少しの変化」じゃなくて、かなり「大きな変化」だったかも
結論として思うのは、強迫性障害を治す為には、強迫観念を忘れている時間をどれだけ長く出来るかということにかかってくる気がします。
治療というよりは、今回のお兄ちゃんの旅行のように、何か他に気を反らす事、夢中になれる事を見つけてあげられたら、いずれ強迫観念なんか忘れていけるんじゃないかと、そんな気がしています。
今回のイタリアの旅はハプニングだらけだったけど、お兄ちゃんにとっても私達親にとっても、貴重な経験になりました。
私にとっては生きた心地がしなくて長かった2週間だったけど、とにかく無事に帰ってきてくれて良かった