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兄: 中学生 病院・検査編

【ODと診断されるまで6】五時間糖負荷検査の結果

投稿日:2016年9月30日 更新日:

注意: 5時間糖負荷検査は体にかなり負担がかかる検査なので、5時間糖負荷検査の途中で具合が悪くなる人や、検査後数日間体調不良になる可能性があるので、体力のない方にはお薦め出来ません。

と事前説明書に書いてあり、それを承知の上で受けさせた私が間違いでした。

五時間糖負荷検査を受ける前の一週間は37℃を下回り、平熱に近い日が増えてきていたので、少しの迷いはありましたが、それよりも「一日でも早く治してあげたい」という、焦りの気持ちで間違えた選択をしてしまいました。

五時間糖負荷検査を受けた翌日37.7℃、2日後38.6℃、3日後39.2℃と熱が上がってしまい、そこから平熱をキープするまでは2ヵ月もかかってしまいました。

その間に、マイコプラズマの肺炎にもなり、更に悪化させてしまった事に後悔しかありません。。。

私の選択は間違いばかりで、どんなに懺悔しても悔やまれてなりません。。。

 

五時間糖負荷検査の結果

診断名: 機能性低血糖症(その他の低血糖症)、インスリン分泌過剰

その他: 鉄欠乏(血色素量13.5、フェリチン63)、ビタミンB群不足(AST19、ALT12、LD159)、筋肉不足(クレアチニン0.34)、低カリウム(K3.5)、アレルギー性鼻炎

空腹時の血糖値: 83(mg/dl) 正常値

五時間糖負荷検査では、本来、空腹時血糖の1.5倍(40-50mg/dl)で収まる血糖値の上昇が、1.9倍(82mg/dl)まで上昇し、本来、五時間糖負荷検査中どの60分間においても50mg/dl以内に収まる血糖値の降下が、負荷後30分~90分の60分間で55mg/dl下降しています。

本来、血糖値の増減と相関すべきインスリン分泌が相関せず、血糖値が下がってきている負荷後90分~240分にかけても、57.9~11.9μU/mlのインスリン分泌が続いています。インスリン分泌過剰は、血糖値の急落や低値が起こしやすいですが、血糖値の急落や低値が起こると、人間の体内では血糖値を維持・上昇させようと様々な症状が出現してしまいます。

  • 経口摂取によって血糖値を上げようとする
    →空腹感、甘いものへの欲求
  • 血糖値の節約を行う
    眠い、だるい、集中力の低下など
  • 血糖値を上昇させるホルモンを分泌
    イライラ

特に、血糖値を上昇させるホルモンは、カテコールアミン(アドレナリン、ノルアドレナリン等が挙げられますが、血糖値上昇作用以外に、攻撃的になる、キレる、イライラする、頭痛、不快落ち込み、不安感、強迫観念、動悸等を生じさせる作用があります

 

今後の治療内容

  1. 1日3食の食事、間食を規則的に摂り、血糖値の変動が緩やかになるような生活を心がけましょう

血糖調節機能の回復のためには、血糖値の急上昇を防ぐことが何よりも大切です。

血糖値の上昇が穏やかになる事で、下降も穏やかになり、すい臓や副腎への過度な負担も減り、血糖調整機能の回復が期待できます。

血糖値を上げやすい精製食品やお菓子等の甘い食べ物の摂取を控え、1日3食の規則的な食事、食事は野菜を先に摂る、よく噛む、食後3時間程度でのタンパク質多い食品での間食摂取など食事と間食のバランスを整えましょう。

2. タンパク質をしっかり摂り、負荷に耐えられる身体をつくっていきましょう

健康な身体つくりの一番の基本はタンパク質です。タンパク質は身体形成の材料となるほか、エネルギー源にもなります。タンパク質を中心にしっかりと栄養を摂ることで、負荷に耐えられる丈夫な身体が形成され、波の少ない日常生活が送れるようになります。

3. ビタミンB群、Cの摂取によりエネルギーをスムーズに生み出しましょう

体内に入った栄養は、TCAサイクルという代謝経路に入り、エネルギーを生み出します。TCAサイクルの代謝には、ビタミンB群(ナイアシンなど)、C、鉄分、CoQ10、亜鉛などが必要ですが、お兄ちゃんの場合、特にビタミンB群(ナイアシン等)、Cが必要です。

食事と栄養補給に気を付けることで、すい臓ゆ副腎の負担が減り、自律神経が回復してゆくと同時にゆったり感を持てるようになります。2~3か月程度で体調が楽になってくることが期待できますが、それ以前に体調の回復を感じても無理な活動は控え、生活のリズムを整えることに集中しましょう。その後は出来るところの運動をすすめていきます。

無駄なホルモンの分泌が抑えられれば、7~8か月で自律神経や体調全体も落ち着いてくるでしょう。

上記のまとめ

  • 甘くない間食を取り入れましょう
  • タンパク質をしっかり摂取しましょう
  • 主食より先にタンパク質、野菜類から食べましょう
  • 精製された穀類・砂糖は控えましょう
  • アドレナリンを抑制するセロトニン合成のため日光浴、適度な運動を行いましょう

感想

マリヤクリニックは計3回受診し、通いきれずに転院してしまいましたが、いま改めてこの頃のデータを見て思うのは、「ここを出なければ良かった」と後悔の念にかられてしまいます。

私がお兄ちゃんを連れて行くタイミングが悪く、お兄ちゃんの体調を悪化させてしまいましたが、その後栄養療法に出会ってから受けたかった検査が全てマリヤクリニックには揃っていました。

フェリチン値含む詳細な血液検査、OAT有機酸検査、ペプチド検査、IgG検査、毛髪検査など、これらの検査で原因を追究し、それに基づいた丁寧な栄養療法の指導をしてくださる病院でした。

ここできちんと治療を進めていたら、回復までの期間を2年は縮められたと思うと後悔が残ってしまいます。。。

【ODと診断されるまで7】史上最悪の診察: 小児総合医療センター

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