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兄: 中学生 病院・検査編

【ODと診断されるまで2】精神薬で人格まで変わってしまったお兄ちゃん

投稿日:2016年6月15日 更新日:

明けても暮れても熱が下がらず、日に日に弱っていくお兄ちゃん。

お兄ちゃんがうつ病???

あんなに中学に入るのを楽しみにしていたのに???

ショックというよりは信じられない気持ちでした。

ネットで調べると、何年も何十年も苦しんでいる人たちが沢山いる事を知り、途方に暮れ、絶望し、調べれば調べるほど不安は募り、泣いてばかりいる毎日。

私がしっかりしなきゃ・・・

お兄ちゃんを助けられるのは私しかいないのだから、泣いてばかりいられない。

そう思って毎日パソコンに向かい、検索の日々。

けれど、医者や薬に絶大な信頼を寄せていた私は、お兄ちゃんが精神薬を飲む事で「うつ病」の症状になっているという事に気づく事が出来ません。

私が「うつ病」で調べた限りでは、精神薬を飲んで治ったという事例より、精神薬を飲むのを辞めたら治ったという事例しか見つかりませんでした。

そもそも、

検査で何も異常が見つからない=心因性の病気
と診断してしまう事が短絡的過ぎないでしょうか?

私がもっと早く栄養分子療法に出会えていたら、もっと早く治してあげられたのに・・・

お兄ちゃんの貴重な時間を奪い、遠回りさせてしまった事に悔しさしかありません。

 

心の病との闘い

心の病と診断されてしまったので、うつ病の本をかたっぱしから読みあさり、自分の心の弱さと向き合い、メンタル面を変えていく努力をしていました。

仕事休んでうつ地獄に行ってきたの著者、丸岡いずみさんは楽観的思考で、人付き合いは得意な方。あまり小さな事も気にしない性格なのに、そんな方でもうつ病になってしまったという話し。

私の知識不足で、うつ病って心が弱い人がなるものと思っていたけど、

この本を読んで、「誰でもなる可能性があるんだよ」というメッセージに救われ、読み進める事が辛くなかったのだと思います。

この頃はこうして本を読んだり、認知行動療法などを調べたり、弱っているお兄ちゃんを連れてカウンセリングを受けたりして、どうにかメンタルを立て直そうと必死でした。

けど、これってかなりキツイこと。

体がここまで壊れている時に、心がついてくるわけなんてないのに、

なんて残酷な事をしていたのだと、いまは本当に申し訳なく思っています。

弱っている体に充分な栄養を与えてあげて、全てのストレスから解放し、ゆっくり休ませてあげるだけで良かったのに。。。

それなのに、この頃の私は焦りまくっていました。

お兄ちゃんを一刻も早く助けて、学校に戻してあげなければいけないと思っていました。。

一日一日と月日が流れていく事がとにかく怖かったです。

 

大人の精神科へ

子供の精神科はどこも予約でいっぱい。

東京は病院の選択肢が沢山あるはずなのに、それでも子供の精神科の予約が取れず、半年待ちなんてざら。これだけ予約で埋まっているという現実に衝撃を受けました。

そこでお兄ちゃんは大人の精神科を紹介される流れに。

その頃の私達は
「いいお医者様を紹介してもらえたからもう大丈夫、良かったね!」
と、診察の日を楽しみにしていたものです。

その頃の自分が恨めしく悔しい。。。

精神科医の医師は血液検査等何もせず、問診のみの診察で、抗うつ剤として、ジプレキサ・ドグマチール、デパケンが処方されました。この薬を飲み始めた事で更に無気力で生気を失い、最悪な状態へと突き進む事となっていきます。

世の中は初夏。半袖の季節になっているのに、お兄ちゃんはヒートテックに長袖、ジーンズでも寒い寒いと言ってフードを被るような状態。

頭痛(脈を打つような感じ、歩くと痛い、お風呂に入ると緩和される)・食欲不振・頻脈(140-160/分)・微熱・腹痛(ズキズキ)・光が眩しい・ひどい倦怠感・めまい・吐き気・のどのつまり違和感・起きていられない・訳もなくイライラが収まらない、今まで好きだった事に興味がもてない・何をしても楽しくない・悲しい気持ち・力が入らない・フラフラして歩けない。

拒食症もひどくなり、苺一粒食べるのも、お水を飲むのも辛くなっていました。

体中で悲鳴をあげている感じです。

この記事を書く為に、その頃のメモを見返しているだけでも、胸が締め付けられる思いになります。。。

精神科で処方されたお薬を飲んでから、新たに出現したのが「イライラが収まらない」という症状。

元々は穏やかで優しいお兄ちゃんが、

お兄ちゃん「理由はないけどイライラする」
「お母さんにイライラしてるわけじゃないんだ」
「本当に理由がわからない」

と悲しそうに言ってきたお兄ちゃんの顔が忘れられません。

湧き上がるイライラをどうしたらいいのかわからず、自分の体が自分じゃないようなそんな感じでした。明らかに人が変わってしまったような恐怖感。

そんな姿を見続ける事は本当に辛く、何よりも本人が一番悔しかったと思います。

医者から見たら、精神的におかしくなっているから処方したという説明なのだと思いますが、薬を飲んでいるからおかしな状態になったと今はわかります。

診察は、毎回10分くらい体調と日々の生活の様子を報告して終わり。

ある時に、精神科の医師に、「サプリメントは・・」と相談しようとしましたが、間髪入れずに「サプリは知りません」とピシャリと跳ねのけられてしまいました。

その言葉に不信感を感じ、ここから転院を考えはじめます。

 

精神薬を飲んでた時の象徴的な出来事

小さい頃から仲良しの弟とお兄ちゃんは喧嘩をした事がありません。

それなのに、この時期に一度だけ、、、
弟の顔にひっかき傷を作ってしまうような喧嘩がありました。

ある時に、私が買い物から戻ると2人の顔に引っかき傷があり、たいした傷ではなかったですが、今までそんな事が一度もなかったので本当にショックな出来事でした。

後にも先にも、兄弟喧嘩をしたのはその時一度きりです。

明らかに薬を飲んでいた事で、お兄ちゃんの中で処理しきれない人格を抱えてしまった事に気づきました。

 

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