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起立性調節障害

親の会に救われた事ちょっぴり悲しかった事

投稿日:2021年7月6日 更新日:

起立性調節障害の親の会がある事を知ったのは、お兄ちゃんが倒れてから1年近く経った頃でした。

起立性調節障害と診断されたのが倒れてから9ヵ月後なので、まだ起立性調節障害という病気がどんな物なのかよくわからない、そんな頃でした。

主人もお休みの時だったので2人で参加。

そこには、私と同じように今まさに渦中の中にいる親御さん、それから起立性調節障害を克服した先輩ママが何人か居てくださり、皆それぞれに今抱えている事を聞いてもらう。そんなスタイルでした。

その頃の私は、我が子の今の状態をどうしてあげたらいいのか、何が正しいのか、わからない事ばかりで泣いてばかりの日々。

その時も泣きながら話す私の支離滅裂な話しを聞いてくださり、「そんな事言われたの?」「辛かったよね」「わかるわかる」「うちも同じだったよ」と・・・

もう泣いて泣いて泣きじゃくっていました。

共感してもらえるという事が、こんなにも心が楽になれるものなのだと感じる事が出来た初めての体験でした。

私達親でさえも、共感してもらえるだけでこんなにも心が楽になれるのだから、当事者であるお兄ちゃんはどれほど辛かったことか・・・

その日は、親の会から帰ってすぐ、お兄ちゃんに謝りました。

今まで本当の意味で理解してあげられていなかった事。

その為に苦しませてしまった事を心から謝りました。

 

親の会に行くと優しくなる

同じ境遇の皆さんのお話しを聞かせて頂いたお陰で、起立性調節障害という未知の病名の実態を知る事ができ、それからは心から納得して行動出来るようになり、私自身が変われるきっかけになったように思います。

こうして私達親から焦りが消え、変われた事で、お兄ちゃんにとって安らぎの場所を作ってあげるという方向に舵が切れた事は大きな一歩でした。

お兄ちゃん
親の会に行くとお母さん優しくなるからいいよね

と言われたのは嬉しくもあり、ちょっと複雑。。

いつも優しくなかったかな?

起立性調節障害の親の会に行くと、

中学なんて行かなくても全然平気って先輩ママが言ってたよ
大学行って自分のやりたい事見つけて元気に過ごしてるって言ってたよ
バイトも出来るようになったんだって

と、こんな感じで、起立性調節障害の親の会に行って少し先を行く先輩ママの話しを聞いて元気をもらってくるのが本当に楽しみでした。

お兄ちゃんが倒れてから一年近く、ずっと孤独な戦いだったので、こうして同じ苦しみを持つお仲間に出会えた事は、この時の私にとっては大きな大きな心の支えとなっていました。

 

ちょっぴり悲しかったこと

これから少しネガティブな事に触れますが、私は誰も責めるつもりはありませんし、基本的に親の会を主宰してくださっている方々には感謝の気持ちしかありません。

その上で・・・

ちょっぴり悲しかったこと。

それは、ある時に、ある人が言っていたセリフ。

「あの人は治りもしない薬やハーブなどを勧めてくるから嫌なのよね」

と。

ん?

んん???

この親の会って、病院の事、薬の事、学校の事、日常の事などいろいろな情報交換が出来る場所じゃなかったの??

誰かの事例が全ての子に当てはまる事じゃない事は百も承知の上で、取捨選択していくのは親であり、そこから先は自己責任の範囲では?

きっと勧めてくれた人も、我が子に効果を感じたからと思って、良かれと思って話してくれたはず。

それなのに、そんな見方してしまったら何も話せなくなってしまう。。。

その時からです。

私は発言する事が怖くなり、ただただ皆の話しを聞くだけで帰って来るようになりました。

 

ある方は、

ママがとても勉強家の方で、栄養療法を隅々まで勉強されていて、娘さんが起立性調節障害を克服されているのですが、安易に自分のやってきた事は勧められないと、発言することに否定的な方。

どうして教えてあげないの?

と聞いてみると、

「これを飲めば治るとかそんな簡単なことじゃないのに、必死な人にとっては良いと聞けば飛び付いてしまうでしょ」

「生活全般の見直しが出来ていない人に教えても仕方ないと思うから」

というご意見。

 

またある方は、

「起立性調節障害のカテゴリーでブログ書いてたけど、やり方が間違えているとか、傷付けられることもあって辞めてしまった」

とか。

聞けば聞くほど、発言することを躊躇してしまうように。。

皆、それぞれの考えた方や価値観があって当然なので、私は誰の事も否定するつもりはないです。ましてや起立性調節障害の親の会を否定しているわけでもありません。あくまで私個人の狭い範囲での出来事です。

それからは親の会に行っても何も話せなくなってしまい、ちょっぴり悲しい気持ちに変わってしまったので、あんなに心の拠り所にしていた親の会に行く事が出来なくなってしまいました。

 

ブログを書く原動力に

上記の出来事が、私が今こうしてブログを書いている原動力になっているのは間違いありません。

私の性格上、普段から空気を読み、聞き役に回る事が多く、自分の話しより相手の話しを聞いてあげる事の方が多いので、こうしてブログという媒体で自分の想いや考えを伝えるという事は、少し怖さも感じています。

起立性調節障害で発信されている方は世の中に沢山いて、私よりより多くの有益な情報を発信されている方の記事を目にすると、「私なんかが書かなくてもいいのかな?」と尻込みしてしまう気持ちもあります。

けど、起立性調節障害という難儀な病名をつけられた子供達は年々増えているのに、あまりにも知名度が低く、親子共に傷つけられる事が多い世の中。

起立性調節障害と診断されても、原因も症状も様々。
やっとのこと専門医に診てもらった所で特効薬があるわけでもない、こんな途方もない状況に追いやられてしまった苦しみを知っているから、私達の経験がたとえ微力だったとしても書き残しておきたい思っています。

最初の頃の私のように、突然訪れた我が子の苦しみに途方に暮れているママやパパの為に、少しでも支えになりたい。

私が沢山の先輩ママに支えてもらったように、私達の事を書く事で何か一つでも参考になれる事が見つかってもらえたら嬉しいと思っています。

そんな風に勝手な使命感を持って一生懸命書いています。

起立性調節障害の親の会と違って、一方的なブログという形ですが、どうか一人でも多くの方に届いてほしいと願っています。

 

最後に

起立性調節障害の親の会を立ち上げてサポートしてくださっている方は全国に沢山いらっしゃいます。

ご自分の子どもが元気になった後でも活動を続けてくださり、今苦しんでいる方の為に尽力してくださっている事、心より心より感謝の気持ちをお伝えしたいです。

誤解を恐れずに言うのであれば、起立性調節障害の専門医に行くより、私にとっては救われる場所でした。

私は最終的に離れてしまいましたが、一人でも波長が合うママと繋がれる事が出来たら、それだけで大変な時期も乗り越えやすくなると思うので、

もしお近くに親の会があるのでしたら、是非一度参加してみる事をおススメしたいと思っています。

*★*★*★*★*★*

栄養療法は最強の治療法だと思いますが、独断で始めるのではなく、栄養療法のクリニックで検査をして、今体の中で何が起こっているのかを知る事が何より大事。

まずは知る事!そして出来る事から実践してみてくださいね。

大丈夫!きっと良くなります!

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