アメリカの非営利チャリティー団体EWG(Environmental Working Group)が、残留農薬が多い野菜・果物ランキングを毎年公開しています。
このランキングは2004年から発行されていて、アメリカ農務省が定期的に行う調査の分析をもとに公開されています。
このEWGの調査では、各野菜・果物は洗って皮をむいた状態で残留農薬を検査しているというのですから、以下驚きの結果です。
残留農薬が多い野菜・果物
1.イチゴ
5年連続不動の1位はイチゴ!
発がん性や生殖器障害・内分泌かく乱・脳神経系へのダメージに関連のある農薬が何十種類もみつかっており、ヨーロッパでは使用が禁止されているものもあります。
例えば・・・
カルベンダジムは、ホルモンかく乱物質のある防かび剤で、男性生殖器にダメージを与え、EUでは禁止されている農薬。
ビフェントリンは、発がん性のあるピレトロイド系殺虫剤。
恐ろしいことに、これらの有害な農薬は洗った後も残っています。
しかも日本では、イチゴにかけられる農薬散布は30回、60回(生産者による)とも言われていて、多くの国内食材に残留農薬が含まれていることが明らかになっています。
なぜこんなに農薬使用量が多いのか・・・
それには3つの理由があります。
- 綺麗なイチゴでなければ出荷できない
- ハウス栽培のため栽培期間が長期化してしまう
- ハウス栽培は害虫がつきやすい
日本のイチゴの旬は本来5月あたりなのですが、クリスマス商戦に合わせて沢山売りたいという生産者の狙いなのでしょうか、高温多湿な空間で季節問わず育てられるハウス栽培という方法で作れられるため、農薬の使用量が極端に多くなってしまっているとのことです。
子どもが大好きなイチゴが残留農薬第一位って、かなりショックじゃないですか? 我が家の子ども達も大好きなので、小さい頃はよくイチゴ狩りに連れていってましたが・・・この現実を知ってしまった今は、イチゴ狩りどころか、スーパーでも気軽に買う気になれません。。
2.ほうれん草
ビタミンCや鉄分を多く含むほうれん草。
緑黄色野菜の代表的な野菜ですが、EUでは禁止されている神経毒作用のある殺虫剤が見つかりました。
76%のサンプルで検出されたペルメトリンという殺虫剤は、高濃度で神経系を混乱させて痙攣やてんかん発作を起こします。
低用量でも子供の脳神経に障害を与え、ADHDを起こすリスクが2倍になるというデータもあります。
ほうれん草は重量の比率で見ると、他の野菜や果物に比べて一番農薬汚染が多いそうです。
冷凍のほうれん草からも農薬が見つかっていることから、野菜を洗ったり調理することで残留農薬の軽減は出来ても、完全に取り除く事はできないという事が分かります。
冷凍野菜は、業○スーパー等で沢山見かけますが、簡単だからと安易に購入しない方が良さそうです。
3.ケール
青汁に使われているのをよく見かけますが、日本人にはあまり馴染がないケール。
ビタミンA、K、鉄分が豊富でスーパーフードと呼ばれていますが、アメリカ国内で販売されているサンプルの60%から発がん性のあるとされている農薬が見つかりました。
DCPAという農薬は環境保護庁が1995年に発がん性があると分類し、地下水や飲み水を汚染する可能性があるとされているものです。
4.ネクタリン
神経毒性、生殖器障害、発がん性、ホルモンかく乱物質のある農薬が90%以上のサンプルに検出されています。
アメリカ農務省のデータでは33種類の農薬が見つかりました。
ネクタリンは害虫がわきやすい果物で、大量の殺虫剤等が必要なようです。
5.リンゴ
リンゴは平均で4.4種類の残留農薬が高濃度で検出されました。
りんごの皮の変色を防ぐために、ほとんどのリンゴは収穫後にジフェニルアミンという農薬がかけられます。
ジフェニルアミンはニトロソアミンという発がん性物質を形成する恐れがあるとされています。
しかも、日本の農薬使用基準はアメリカの2倍。リンゴの農薬散布は10日に1回で、14回程度とされており、1個のリンゴ果実に対して10回程度の農薬が散布されるそうです。
6.ブドウ
アメリカ農務省のデータでは56の残留農薬が検出されています。
どれも発がん性、神経毒性、ホルモンかく乱、生殖器への毒性があるもの。
ブドウは非常に手間のかかる果物で、いろいろな病気を防ぐために、収穫までに何十種類もの農薬を必要とします。
イチゴと同様、ブドウ狩りもよく行っていたのですが、今はとても皮ごと食べる気になれません。
7.桃
桃は本来、収穫までに3年程度の期間が必要になる果物。
それを毎年収穫できるようにする為、成長速度を早める農薬が使用され、さらにはデリケートな果物という事もあり、大量の農薬が使われています。
通常収穫までに20~30回の殺虫剤を使用するそうです。
アメリカ農務省のデータでは63種類の農薬が検出されています。
8.サクランボ
アメリカ農務省によると、サクランボにみつかった農薬はトータル42種類。
9割以上に少なくとも2種類以上の残留農薬が見つかっています。
サクランボの害虫「ミバエ」は、サクランボの実に卵を産み付けます。その幼虫がサクランボを食い荒らすのを守るため、大量の殺菌剤・殺虫剤・除草剤と複数の農薬を必要とします。
皮ごと食べるしかないサクランボを購入する場合は、残留農薬ゼロを確認されている生産者から購入しましょう。
9.梨
洋ナシから検出された農薬は合計40種類。
サンプルの40%からはピリメタニルというホルモンかく乱物質(発がん性もあり、ハチにも毒性がある)がみつかっています。
10.トマト
アメリカ農務省のデータでは合計35種類の農薬が検出されています。
どれも、ホルモンかく乱、発がん性、生殖器・発達障害のリスク・ハチへの毒性があるものです。
東京都産業労働局の防除指導では7種類の農薬の使用が推奨されているそう。
使用される農薬と、その残留量による発がん性では1位を獲得する野菜です。
11.セロリ
セロリからは合計64種類の農薬が検出されています。
セロリは香が強く、ハーブのように虫がつきにくいイメージがありましたが、セロリは栽培にかかる期間が長く、害虫に弱いので大量の農薬が必要になってしまいます。
12.じゃがいも
80%以上のサンプルからクロルプロファムというハチに有毒な除草剤が検出されています。
他にも合計で35種類の残留農薬がみつかりました。
生育期には防カビ剤、収穫前には除草剤、収穫後にも発芽を防止するために農薬がかけられます。
残留農薬を減らす方法
一番簡単な方法は、オーガニックの野菜や果物に切り替える事。
冒頭でも明記しましたが、この残留農薬の調査は、各野菜・果物は洗って皮をむいた状態で検査しています。
洗って皮をむいた状態で、この残留農薬の数値って恐ろしくないですか? 上記リストにはありませんが、オレンジやグレープフルーツなど、輸入された柑橘系の果物には防カビ剤が散布してあり、それらの薬剤は皮を剥いた後の果実まで浸透している事がわかっています。
多くの専門家が、発達途中の子どもや妊婦さんの胎児への神経系、ホルモン、脳に対する残留農薬の影響を指摘しています。勿論、普通に大人にも影響あることですから、極力、無農薬や自然栽培の物を選びたいですよね。
さらに、調理前に残留農薬を落とすことも大事。
残留農薬を減らすために、次のステップを踏んでくださいね。
★オーガニックと表示されている野菜や果物でも、調理前に十分に水洗いする
★皮をむく予定の野菜や果物も流水でしっかり洗う
★可能な限り清潔なタオルでふき取る
★根菜類などの固い野菜はたわしなどでこする
★レタスやキャベツなどの外側の葉は捨てる
★できるかぎり皮をむく
★水1ℓにホタテの力くんを混ぜたものに5分~10分つけた後、流水でよく洗い流す
大地宅配は、できるだけ農薬を使わず野菜を作る事にこだわり、安心安全な無農薬野菜や果物をお届けしてくれる便利なサービスです。
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『ホタテの力くん』とは
以下、商品説明欄より引用
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現在、食材などの除菌に使用されているものの多くは、刺激性の強い、有害な化学化合物です。
これらの有害な除菌剤に代わって、強力な殺菌力を持ちながら環境と人にも優しい除菌成分が発見されました。
それはホタテの貝殻焼成カルシウムです。
ホタテの貝殻を1100℃の高温で燃焼した粉末で、検査機関にて大腸菌や黄色ブドウ球菌などの殺菌能力が認められています。
この焼成カルシウムを水に入れると強アルカリ性の水ができ、強い殺菌効果を発揮します。
一回溶液を作ったら、たくさん洗えるまとめ洗いが出来ます。