このセリフ・・
起立性調節障害の専門医に診てもらったほとんどの方が言われてるセリフですよね。
実際に、熱中症などで脱水症状から起立性調節障害となってしまった子、筋肉量が減ってしまい脱水症になってしまった子がいるという話は沢山聞いてきましたが、実際にこれだけの対処法で治った人って居るのかは・・聞いた事がないです。。
あくまでも私個人の狭い範囲での話しですが・・
我が家の兄弟も、漏れなくこのセリフを言い伝えられ、まじめに「お水飲まなきゃ!」と頑張っていた時もありました。
塩化ナトリウムも処方されたので、食事にプラスしてまじめに飲んでいましたが・・・頭痛や倦怠感、めまいなどが緩和される事は1ミリもなかったです。
疑問に感じ、自分でいろいろ調べてみたところ、とっても腑に落ちる説明が書かれていたのが、
兵庫県にある薬鍼堂という漢方の専門店のHP。
1週間以上しっかり水分や塩分を摂取しても治らない場合は水分を摂るということに関して考え直さないといけません。
漢方の考えでは、水分を摂っても良くならない起立性調節障害の患者さんの多くは脾胃の水毒と言って胃が浮腫んでいる状態になっています。
水毒というのは水の代謝が悪くなって必要なところへ水分が行かず、体の様々なところに水が余ってしまう状態です。その余った水が体に様々な悪い影響を与え自律神経に影響を及ぼしたりめまいを起こしたりします。
特に起立性調節障害の方は胃に水毒があり水分をいくら摂っても水の代謝が悪いため、必要なところには行かずに溜まってしまい胃が浮腫んで水毒がさらに悪化してしまいます。水毒が悪化することによって自律神経がさらに乱れたりめまいがしてしまうのです。
胃が浮腫んでいるので食欲が無かったり吐き気がする方も起立性調節障害の患者さんには多いです。
この内容のキーとなるのは、「一週間以上しっかり水分や塩分を摂取しても治らない場合は・・」この部分。様々な原因で起立性調節障害の症状になってしまい、悩まされている子達の本当の原因を探る上で大事な事は、試してダメなら他のやり方を探るって事も大事だと思うのですよね。。
起立性調節障害のガイドラインにも、付け足してもらえたらいいのにって思ってしまいます。
上記の薬鍼堂さんのHPに書かれている水分の摂り方は、
漢方薬を扱っている病院でも水毒を治す漢方薬を処方しているのに水分を多く摂るようにと矛盾した治療をしているところが少なくないです。
まずは水分の代謝を上げることが大切です。そのためには胃腸の働きを良くして浮腫みを取っていくこと。
1日における水分摂取の量に関しては季節によっても変わりますが、あまり意識し過ぎないで喉が渇いたら飲むくらいで大丈夫です。飲み物だけでなく食事からも水分は摂取されます。
胃が冷えても水毒は悪化します。冷たい飲み物をガブガブ飲んでいると非常に良くないです。なるべく温かい飲み物にしましょう。
生ものや甘いものは胃の働きが悪くなりやすいです。摂りすぎに気をつけましょう。
消化に良いものを食べてよく噛むことも大切です。
と書かれていました。
他にも、
「気」を発散させなければならない場合、
血が少なくなっている「血虚」で血を補う漢方薬を使う場合、
からだに余分な水分ができている「水毒」をさばいていくなど、
漢方で出来る事が沢山ありそうでした
私達は残念ながら良い漢方医に出会う事が出来ませんでしたが、こういったサポートが見つかっていたら、もっと早く元気にしてあげる事ができたのかなぁと思います。