強迫性障害を治す為には、栄養療法2割、カウンセリング8割と言われ、認知療法を取り入れているクリニックを探していたのですが、OCD専門のクリニックが少なく、なかなか相性の合う先生と巡り合えなくて難航していたのですが、
やっと良い先生と出会う事ができました
その方は、
「やめたいのに、やめられない―強迫性障害は自分で治せる」の著者、岡嶋美代先生。
岡嶋先生は名古屋の方ですが、東京のクリニックも兼務されていて、さらにオンライン診察も開設されてるとのことでしたので、早速申し込みをしてみました。
岡嶋美代先生のカウンセリング
お兄ちゃんにとって、電車に乗る事自体がかなりのストレスになるので、オンライン診察という選択肢は本当に有難いこと。
50分という時間の中で、今までの経緯、今困っている症状、家族の事、学校の事、これからどうしたら良いのか? これら全ての事を話しきれるのか? 私の方が緊張していましたが、
岡嶋先生は、とっても柔らかい物腰で話しをされる方で、その優しい話し方と、お人柄がにじみ出る柔和な表情で、安心してお話しする事ができました。
強迫性障害の臨床経験が豊富な岡嶋先生は、私達の話しを1聞いて10察してくれるという感じで、限られた時間の中で、私達が "今やるべき事" を的確に、そしてわかりやすい言葉で伝えて下さいました。
この洞察力は、さすがプロ!
何よりも素敵だなと思ったのは、希望を感じられる会話につなげてくれること。頑なだったお兄ちゃんも、いつの間にか素直に話しを聞き入れてくれました。
辛い曝露療法はやらなくていい
驚いたのは、強迫性障害の治療にはこれしかないと思っていた、曝露療法(エクスポージャー)を、岡嶋先生は推奨していないという事。
「やめたいのに、やめられない―強迫性障害は自分で治せる」の著者でもある岡嶋先生ですが、いろいろな経緯があったようで、今は曝露療法(エクスポージャー)とは違うアプローチで治療されているようです。
YouTubeやブログで、強迫性障害を克服した人たちを見てきましたが、曝露療法(エクスポージャー)を頑張った人だけが、強迫観念を乗り越えられるものだと思っていたので、これはホント驚きでした。
「やめたいのに・・」の共著者である原井先生とは、もともと考え方の違いがあったとか。私達が原井先生のクリニックに行ったけど、話しが破綻して帰ってきたと話をしたら、「でしょうね~」と笑ってらっしゃいました。
岡嶋美代先生に教えていただいたこと
岡嶋先生に教えて頂いたやり方は、
強迫観念が生まれた時には、それに従うでも避けるでもなく、「あっ、そう!」「はいはい」「そだねー」と、強迫観念の言う通りにせず(手洗いをせず)、無視するということ。
曝露療法(エクスポージャー)は、強迫観念に真向からぶつかっていって、嫌な思いを受け止める事で乗り越える方法ですが、
岡嶋先生の教えは、気になる気持ちになった時に、別な事を考えて、強迫観念を相手にしない、無視するというやり方。
岡嶋先生は、お兄ちゃんの言葉(できない言い訳?)もしっかり受け止めてくださった上で、悪いところは悪い、良いところは良いと優しく指導して頂きました。
"相手を引き付けるオーラがある" そんな感じのお方でした。
岡嶋先生のカウンセリングで紹介された絵本
この絵本の内容は、まさに岡嶋先生が仰っていた事に近いです。
日常に起こる嫌な事があった時に、どう対処したらいいのか? 最後のオチは「なるほど、こうきたか!」と面白かったです。
このヨシタケシンスケさんの絵本はどれも、大人が考えさせられるような、メッセージ性のあるものばかり。
まさに、いまのお兄ちゃんへのプレゼントにピッタリ。
この絵本のような気持ちで乗り越えられたら理想だなと思います。
改めて思ったのは、カウンセリングや心療内科は、相性が第一ということ。
患者が医者の顔色をうかがいながら病院に行くようなら、通院そのものがストレスとなってしまい、なんのための診察なのかわかりません。
時間と労力気力、お金の無駄になるので、ちょっと違うと思ったら、さっさと病院を変えることも大事だと思いました。
岡嶋美代先生は、「道玄坂ふじたクリニック」(渋谷)に在籍(2024年現在)されていますので、ここに行けば、保険適用でカウンセリングを受けられるそうです。
岡嶋美代先生のZoomカウンセリングの予約はこちら。
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