はじめに
漢方と限らず、様々な意見や感想は個人の主観によるものなので、全ての人に適用されるとは限りません。漢方・サプリ・薬など、直接体に作用するものは特に個人差があるので、信頼できる専門医にご相談の上試してみてくださいね。
漢方やサプリは、良いものであっても、その人に合っていないと効果も発揮できないですし、体にもお財布にも負担になってしまいます。
私は安易に飛び付いていろいろ試してしまいましたが、これは結果的に遠回りでしかなく、漢方もサプリ感覚で始めない方がいいと今は感じています。
ですので、この記事は一つの参考体験(失敗体験?)としてご覧ください。
強迫性障害を克服した方のブログ
「漢方で強迫性障害が治ったよ」という記事を見つけました
今まで散々ネットサーフィンしてきたけど、こんなにスッキリと「克服しました!」という記事に出会ったのは初めて
この方は漢方をいろいろ試した結果、加味逍遥散(カミショウヨウサン)で、劇的に効果を感じたとのことで、
これ飲んだら落ち着く落ち着く!
マイナス思考が上向いてくるし、気持ちが本当に楽になる!
強く感じてたストレスも軽くなって、イライラや胸のつかえも改善!
そして嬉しいことに、確認行為がすっごく軽くなった!!!
まぁ、なんて楽なのー!!!
文面から強迫性障害から解放された喜びが伝わってきます♪
私も即行Amazonでポチっとしてしまいました。
パイナッポさんの記事によると、漢方は効果が出るまで時間がかかるというのは「ウソ」と書かれています。
これは西洋医学の攻撃的宣伝なのか、腕の悪い漢方薬局の言い訳か、はたまたそういうものもあるのかもしれないけど、
「漢方は効果が出るまで時間がかかる」
というのはウソ!!!!「体に合った漢方薬は即効性がある」
と書いてる漢方薬局のウェブサイトも多数あります。
大峰堂薬品のサイトなど。なので、3日も飲んで変化を感じなかったら、それは「効果なし」と判断していいでしょう。
なので、結構短期間でいろいろ試すことが可能です。
この時点で、私の期待値マックスです
お兄ちゃんもこれで助けられるかも!とワクワクしながらAmazonからの配達を待っていました。
けど・・・・
結果的には、お兄ちゃんには効果はなく。
三ヵ月くらい飲んだ所で断念。。。
OD時代にも試した事がある漢方
OD時代にも漢方を試した事がありました。
お兄ちゃんが九ケ月も微熱が続いていた頃、OD先輩ママに「この病院で処方された漢方ですぐに微熱が治まったよ」と教えて頂き、すぐにお兄ちゃんを連れて行きました。
そこのドクターは、独自のブレンドで漢方薬を処方してくれる方で、その時々の様子を見ながら調整して頂き、半年くらい続けた時にはだいぶ量が増えていました。
なかなか良くならないのと、増えてしまった漢方の量に不安を感じたので、セカンドオピニオンで別な漢方医に処方箋を見てもらったところ、
「14才の子にこんな量を処方するのはやりすぎ」
と言われ、小建中湯を処方されたのでした。
素人の私には何を信じたらいいのかわからず・・・
この絶望期に栄養療法との出会いがあり、漢方から離れるきっかけとなりました。
効果を感じるまでの期間
実際問題、漢方はどのくらいの期間で効果が感じられるものなのでしょう?
"初診受け付け7年待ち" の「つゆくさ医院」のHPによると、
漢方薬は効果が出るまで時間がかかる。という印象を持つ方が多いと思います。実際に多くの医師が漢方薬を実際の診療で使い始めるまではそう思っていますが、多くの場合は患者さんが、早ければその日や一週間程度で出ることも多くあります。
もちろん、効果の発現はその症状や漢方薬の種類、あるいは、患者さんの生活改善の度合いによって様々です。例えば、風邪をひいたときの寒気や頭痛はすぐに取れますが、慢性的な冷えには食事の改善が不可欠なので大体2、3ヶ月から半年ぐらいの時間がかかります。
また、陰虚(夜間尿やほてり、冷え、便秘)という症状に関しては更年期以前であれば比較的早く取れますが、70歳以上の方には半年以上の時間がかかったりもします。
便秘に関しても様々な原因があるので、飲んだその日から解消される便秘もあれば、半年以上かかる便秘もありますが、腸の問題は漢方薬の得意分野でもあり、かつどんな治療にも欠かせない部分なので、ほとんどの便通障害は改善されて行きます。
そういった治りやすい症状と治りにくい症状の差はありますが、当院に通院されている患者さんは、大体2ヶ月もあれば症状の改善を実感される方がほとんどです。
ただし、病の多くは食事と生活に原因があります。ですから、効果が早く現れる方は、多くの場合が自分自身で生活を変えることのできる方です。逆に、薬に頼って生活を変えることのできない方は、どんなに薬を用いても良くはなりません。
まず、このつゆくさ医院が初診7年待ちというのが驚きですが・・・
この内容を見ると、早ければその日か一週間程度、遅くとも2,3ヵ月から半年で効果を感じられるものなんですね。
食生活を改善した今なら、漢方の効果を発揮できるかも!?
という事で、本腰を入れて漢方医を探してみる事になったのです。
数年ぶりの漢方医探し
今度こそはと慎重に漢方医探しをして、受診してきました。
初めてお目にかかった医師は、高齢でとても静かにお話しされる方で、お兄ちゃんの体をゆっくりと触りながら、お腹、脈、目、舌と見てくださり、
「元気のない体してるなぁ」と一言。
この一言の重み、
多分・・当事者の私達にしかわからないと思うのですが・・
その場にいた波長で感じるものというか、なんというか、
今まで医者選びに失敗ばかりしてきた私達にとっては、初めて心通じる相手に出会えたような衝撃でした。
「この医師はわかってくれてる・・」
ぽろっと涙がこぼれそうなくらい
それから、今のお兄ちゃんの困った症状をいろいろと聞いていただき、先生が仰ったのは、
「大丈夫だよ。治せばいいんだからな」と。
なんて頼もしい言葉
優しくて、強い説得力のあるその言葉に、心底感じた安堵感。
そして強迫性障害に縛られているお兄ちゃんに、
「いま出来ない事は考えない」
「寝る前には頭を空っぽにして寝るんだよ」
といったことを、優しく、そしてゆっくりと話してくださいました。
医者選びは人柄や相性で良し悪しを決める事ではないのは百も承知ですが、ずっと辛い思いをしてきた私とお兄ちゃんにとっては、こんなに癒された診察は初めて
そして、
- まず体を温めることが大事
- 甘い物、果物、刺身、生野菜など体が冷える食べ物は禁止
- 食べ物はよく噛んで食べること
- 加工食品など添加物が入っているものは控える
など、基本的な注意点の説明を受けて、
冷え性を治して、免疫力を上げるための漢方を処方して頂きました。
加味帰脾湯(カミキヒトウ)
麻黄附子細辛湯(マオウブジサイシントウ)
桂枝湯(ケイシトウ)
竹筎温胆湯(チクジョウンタントウ)
保険適用なので、一ヶ月分で5000円くらい。
診察が終わり、待合室でお兄ちゃんと2人顔を見合わせて、
「初めていい医者に出会えたね」
とアイコンタクト♪
とっても清々しい気持ちでした。
まとめ
今まで散々遠回りしてきた私達ですが、
今わかる事は、漢方が悪いのではなくて、漢方だけで治そうとしていた私の知識不足だったということ。
こちらのクリニックでわかりやすく説明されています。
起立性調節障害や慢性疲労症候群など、どの病気であったとしても、原因を見ずして治療は難しいということ。
OD時代のお兄ちゃんにとって必要だったものは、漢方や薬ではなく、グルテンフリー、カゼインなどのアレルゲンの原因になる物の排除、ストレスからの解放、弱ってしまった腸が修復できる為の食事、体にこれ以上負担をかけない為のデトックス、不足しているミネラルの補給などなど、他にやるべきことが沢山あったのに、
当時の私は、医者頼みのアホな母親でした。。。
こちらの漢方医に、先日の血液検査で気になっていたコレステロール値の事を聞いてみました。
その時の医師の回答は、
「そんなに心配な数値でもないし大丈夫。こういうのを見て一喜一憂しなくていい」
「だって生きてるだろ」
この回答が正しいのかどうかというより、信頼している人の言葉ってスッと心に浸みてきますよね。
一気に肩の荷が下りて元気もらって帰ってきました。
今はとにかく、この医師との出会いが救いになってくれる事を祈るばかりです。