お兄ちゃん、大学の休みに合わせて盲腸の手術を予約していたのですが・・・
入院当日、熱を計ってみたら37.6分!?
だるいとは思っていたけど、まさかの発熱??
でも検査の結果、感染症ではなかったので、医師の診断としては「予定通り手術は出来ます」とのこと。
でも、、、
「こんなにだるいのに手術なんて無理」
と、お兄ちゃん。
え??手術しないの??3ヵ月待ちに待ってたのに??
「先生が出来るって言ってるんだし大丈夫よ」
「この機会逃したら、またいつ再発するかわからないんだし、手術しちゃおうよ」
と説得したけど、お兄ちゃんは頑なに拒否。
お兄ちゃんの言い分としては、
「自分はもともと体が弱いんだから、手術や全身麻酔を受けること自体、普通の人よりリスキーなのに、ましてや体が弱ってる時に、わざわざ手術なんかしたくない」
とのこと。
「自分はもともと体が弱いんだから・・」と言うような、この思い込みこそが病気から抜け出せない根本的な要因でもあると思うのですが、、、
お医者さんは、手術をする以上リスクの説明をするわけです。術後なんらかの合併症になる可能性があるとか、その可能性が数%であっても、リスク説明は義務なのでね。
強迫性障害の特性を持っているお兄ちゃんは、その数%のリスクを深堀りして、そこに恐怖を感じてしまう。そして、一旦その思いに囚われてしまうと、頑なにその思いから抜け出せないんですよね。。。
そもそも、お兄ちゃんが言うほど、盲腸の手術なんてそんなに恐れる事でもないのに、、、
結局・・手術は諦めて帰ることになりました。
この時の判断が、後に大きな後悔に繋がるとは思いもせず、、、
手術を断念して帰ってきた翌日、
「なんか、みぞおち辺りが気持ち悪い」
その次の日、
「みぞおち辺りが痛い・・けど、虫垂炎じゃないと思う」
また次の日、
「やばい・・病院行く」
結果、お兄ちゃん3回目の虫垂炎再発でした。
3日前、入院予定日に発熱していたのは、虫垂炎の始まりだったんですね。
あの時点では炎症の値も低く、腹痛もなかったので医師も気づけなかったけど、また再発してしまったなんて、、、
それも手術しようとした矢先に。
お兄ちゃん、不運すぎでしょ。。。
後悔先に立たずだけど、3日前に医師のいう事を聞いて手術をしていれば、間一髪間に合ったのに、、、結局、一週間点滴に繋がれて入院する事となってしまいました。。。
虫垂炎1回目と2回目は、抗生剤を3日間飲んで寛解したけど、
今回は9日間の入院になり、点滴から抗生剤を入れて、6日間飲まず食わずで辛い食事制限を強いられる治療となりました。
そして、今回また盲腸を温存してしまった事で、かなりの確率で再発する事を覚悟しなければならないのです。
調べてみると、
「ちらした」虫垂炎は再発しないのか、再発するならどういう再発のしかたをするのだろうか?
「ちらした」虫垂炎の28%ー55%で腹痛が再発するといわれている。私の経験では、「ちらした」既往のある虫垂は軽微な炎症を繰り返すことが多い。炎症所見が少なく、虫垂の腫脹もないことが多く、臨床の場では、虫垂炎ではないと診断されてしまうことがある。
虫垂が繰り返す腹痛の原因となっているケースがかなりみられる。なかには精神的な痛みといわれ放置されているケースもある。虫垂を切除すれば完全に痛みはなくなる。虫垂炎をちらした既往のある例では、軽症でも手術を考えるべきである。
また虫垂は一度炎症を起こすと、虫垂間膜が短縮し、盲腸背側に引き込まれて癒着する。だから既往のある虫垂炎では、腹壁からの圧痛は弱く、直腸指診でないと圧痛が確認できなくなる場合がある。
「ちらした」虫垂は軽い炎症を繰り返す事が多いと書かれていますよね、
しかも、一度炎症を起こした虫垂は腸や腹壁と癒着しやすくなっているので、再発後の手術は難易度が上がるという事なので、尚更のこと今回手術しとけば良かったのに・・・ホント悔やまれる。
とっとと切っていたら、この嫌なループから抜け出す事が出来たのに。。。
こうして再発を繰り返す事で、何回も抗生剤を投与する事と、何よりも大きなリスクとなるのが、CT検査の被爆問題。
これは長くなるので別記事にしますが、かなりリスク大です。
ある放射線技師が見た実話