この記事は、強迫性障害についての内容になりますので、ODで検索して辿り着いた方、興味のない方は飛ばしてください。
強迫性障害を発症して3年
お兄ちゃんが強迫性障害を発症してから3年目になります。
ファブリーズのCMがきっかけで突如始まってしまった強迫性障害。
どの病気もそうですが、強迫性障害の苦しみも経験した人にしかわからない壮絶な戦いがあります。
自分で作り上げた想像の世界・・
そう、何も起こってない事に対して生まれる、強迫観念というものに囚われてしまい、その思考がグルグルとエンドレスで続いてしまうという、本人も「わかっちゃいるけど、止められない」そんな苦しい状況です。
お兄ちゃんの場合、手洗いが止まらない「不潔恐怖症」。
コロナ禍がこの強迫性障害に拍車をかけてしまったのは間違いなく、手が石鹸で真っ白になるまで洗い続け、ひどい時は、お風呂で3時間ずっとずっと身体をこすり続けていました。
潔癖の範囲を通り越して、それはそれは受け入れがたい異常な光景です。
私は当事者じゃないので、その苦しみを理解するのは難しいのですが、傍で見ているだけでもかなりしんどいです。家族も巻き込まれて、一緒に渦の中に飲み込まれてしまい出口が見えません。
精神薬は飲みたくない
調べてみると、この強迫性障害は脳の機能障害と書かれていたり、それを否定する内容だったり、性格、成育歴、ストレス、感染症など、多様な要因が関係しているのでは?とされていますが、原因は解明されていません。
治療方法としては、薬物療法と合わせて認知行動療法が良いと書かれている事が多く、しかも、薬はうつ病より高容量で長期間の服用が必要と書かれています。
高容量で長期間の服用が必要・・って。。。
正直、もう精神薬はこりごりです。
精神薬は、中1のOD発症の時、そして高2の時に強迫性障害を治したくて藁をもすがる思いで試しましたが、良くなるどころか最悪の苦しみを強いられる事になり、精神薬の怖さは嫌というほど経験済みです。
それに、「精神薬を服用して強迫性障害治りました!」って記事、見た事ないんですけど。
見つかるのは、「長年服用しているけど治らない」「薬を止めたいけど、止められない」という体験談ばかり。
栄養療法そして漢方
私が栄養療法に出会ったきっかけになった、「うつ消しご飯」の藤川先生のブログを読むと、強迫性障害は最重度の鉄タンパク不足が原因と書かれています。
そしてそのブログには、長年苦しんできた強迫性障害の方が回復されている記事も掲載されていて、起立性調節障害の時もそうでしたが、回復された方のコメント記事を読む事が、一番の精神安定剤になっています。
そこには希望しかないですから。
そしてその栄養療法は、結構まじめにやっている方だと思うのですが、、、なかなか回復させてあげる事ができない・・・
漢方も調べて、「これで強迫性障害を克服しました!」という方のブログを参考に同じ漢方を飲み始めてみたけど、イマイチ効果は感じられず。
漢方って、難しいですよね。
人それぞれ、体質も体調も違うので、どれが合うかは試してみないとわからない。なので本当は、漢方医にきちんと相談して見極めてもらいながら試していく方がいいのだと思うのですが・・今まで漢方医は3件通院したことあるのですが、未だに信頼できる漢方医に到達できず。。。
・・・行き詰ってしまいました。
認知行動療法
そこで次なる策として考えたのが、認知行動療法。
毛髪検査等でお世話になっていた、ナチュラルクリニック代々木の先生にも、
「栄養療法だけでなかなか効果が出なかった場合は、認知行動療法も一緒にやるといいですよ」
と言われていた事もあり、プロとして一緒にお兄ちゃんを支えてくれるカウンセリングの先生を探してみる事にしました。
そこで以前テレビで拝見した、ある精神科の医師を思い出して探してみると・・
見つけた!見つけた!
一週間のうち、1枠だけだけど、外来を受け付けているのを発見!
こういう時、東京に住んでて良かったと思ってしまいます。
その精神科の医師は、
「マジックと精神医学で思い込みをはずす」
これ、まさに今お兄ちゃんに求めているものではないですか
強迫性障害は、本人が作り上げた「思い込み」ですから、それを魔法のようにはずしてもらえたら、お兄ちゃんは救われる!
そんな期待に胸膨らませて、診察の日を心待ちにしていました。
そして、待ちに待った診察の日。
そこにいらっしゃった医師は、テレビで見ていたイメージ通りの穏やかな感じで素敵な方でした。
けど結果的には・・・ここでこれ以上加筆する事がないくらい、残念な結果に終わってしまいました。
お兄ちゃんの今までの長年の経過をまとめ、精神薬が身体に合わなかった話しもして、栄養療法をしている事も話してみたのですが、
「精神薬は絶対必要です!」という、医学部で学んだ通りの回答だったのは、残念というより、「この方こそは!」と思って会いに行っただけに、悲しい気持ちでした。
私の期待値が高すぎたのかもしれません。
当たり間ですが彼は魔法使いでもありません。
なので、私が想像していたような奇跡が起きなかったのは、仕方のない事かもしれません。
また新たに認知行動療法できる病院を探さなきゃです。。。
そして、森田療法へと繋がります。