お兄ちゃんの強迫性障害の症状
お兄ちゃんの強迫性障害の症状は、不潔恐怖症。
とにかく手洗いが止まりません。
学校から帰って来ると、10分以上手洗いしています。
しかも、そのほとんどの時間は石鹸を手に塗り付ける作業。
だから、お兄ちゃんの手は手首から上だけ真っ白です。
その真っ白になっている手を見ると、お兄ちゃんの苦しみの深さを突き付けられているようで胸が苦しくなってしまう。。
手洗いが大事と言っても、石鹸を塗りたくっていい訳ないから。
肌表面のバリア機能が失われ、そこから細菌やウイルス、化学物質が侵入し、炎症を起こしやすくなってしまう。。。
せめて、その荒れ果てた手にハンドクリームを塗ってくれたらと思うけど、それも嫌がり、お兄ちゃんの手は常にガサガサで、痛々しい状態。。。
しかも、これだけ手洗いした後に、お風呂に1時間です。
ずっとシャワーを出しっぱなしで、一人で500L使い切ってしまうなんて尋常じゃないですよね。何度も何度も体を洗わないと気が済まなくて、過剰行為とわかっていても、それを止める事が出来ない。
言って治まるものではないのが、強迫性障害なんですよね。。。
強迫性障害は家族を巻き込む
お兄ちゃんに強迫性障害が出始めた頃は、「水出し過ぎー!」「何回も洗う必要ないでしょ」「洗いすぎると、もっとばい菌に侵されてしまうよ」と、口うるさく言っていました。
水道代も倍に膨れ上がり、お兄ちゃんがやっている意味の無い行為にイライラ。けど、そこまでしないといられないお兄ちゃんの気持ちを考えたら、悲しくて切ない気持ち。このイライラと切ない気持ちに毎日振り回されています。
辛いのはお兄ちゃんなんだからと、一呼吸して出来るだけその行為を見ないようにして見守っているけれど、それが正解なのかわかりません。
お兄ちゃんの強迫概念はエスカレートしていくばかりで、家族にも手洗いの要求をしてきます。勿論、みんな普通に手洗いしているけど、お兄ちゃん基準での要求をされるのは流石に無理なこと。
こんな形でお兄ちゃんのストレスが家族全員のストレスに派生してしまうのが、強迫性障害の辛いところなのですよね。。。
強迫性障害が強く出るのは学校に行った時だけ
お兄ちゃんの場合、この強迫性障害の症状が強く出るのは、今の学校に対してだけで、学校に行ってない日はお風呂の時間もそこまでひどくはありません。
それでも、昔はカラスの行水だったのに、短いと言ってもシャワーを20分も30分も出しっぱなしで使うのは、やっぱり尋常ではないこと。
本人曰く、「学校辞めたら(卒業したら)終わるから」と言ってますが、どうなることやら。。。
今の学校がそれほどのストレスなら辞めれば済む事ですが、そんな簡単に済む事ではないから苦しんでいるわけですよね。。。
この強迫行為を繰り返す事で、気持ちの折り合いをつけて頑張り抜こうと努力している状態なわけですから。お兄ちゃんの意思で続けている以上、これも誰も止める事は出来ません。。。
本当に悩ましい問題です。
母が出来ることは?
取り急ぎ、私が出来る事として、全ての石鹸を化学物質無添加のものに切り替えました。
強迫性障害の人との付き合い方で難しいのは、完全放置で好きなだけ強迫行為をやらせてあげるというのはタブーと言われています。
本人の要求のまま従っていく事は、強迫行為を助長させてしまうとの事。だけど、本人の気持ちを考えれば、完全否定されるのも辛い。
この線引きがとっても難しいんですね。
なので、こんな風に考えてみました。
一番辛いのはお兄ちゃん
手洗いをする事で安心する
安心する事で心のバランスを保っている事を理解
少しでも安心な石鹸に変えてあげる
学校がストレスでも今は辞められない
それなら余計なストレスが重ならないように小言など言わない
他のストレス発散方法を見つける
バドミントンで気持ちの発散
ストレス過多の分、GABAやアミノ酸を増量
栄養面でのバックアップ
こんな感じで、私が出来る事は、
- 少しでも安心な石鹸に変えてあげる
- 新たなストレスが重ならないように小言など言わない
- 他のストレス発散方法を見つける
- ストレス過多の分、GABAやアミノ酸を増量
1.は簡単に済みます。
2.の小言を言わないは、かなり我慢が必要で、陰ではかなりブチ切れています(旦那さんに愚痴を聞いてもらうなど)。お兄ちゃんの頭の中では、自分基準が出来上がっているので、その身勝手な言動を受ける家族もかなりイライラさせられます。お兄ちゃんが一番辛い事を理解していたとしても、家族にかなりのストレスがかかっているのも事実ですが、ここはできるだけグッと我慢です。
何よりも本人のストレスを少なくしてあげる事が一番の治療に繋がると思うので、「今の姿は本来の姿じゃないから」と言い聞かせて、気持ちを静めるようにしています。
3.の他のストレス発散方法を見つけるは、お兄ちゃんの場合、食いしん坊なので、お兄ちゃんの好きな物を作ってあげるが一番。それと、最近再燃したバドミントンもいいストレス発散になっているみたいです。
とにかくストレスは大敵ですから、少しでもストレスから解放される事見つけて意識を他に向けていくようにしています。
4.のGABAやアミノ酸の増量も、すぐ出来る事の一つですよね。
私は天然出汁を粉末にして使っているので、体調悪い時にはより一層の強化食として、アミノ酸を増量させる為ありとあらゆるお料理に入れ混んで作ってしまいます。
天然出汁=お味噌汁ではなく、ミートソースにも、ハンバーグにも、炒め物にも、とにかくなんでも振りかけて、アミノ酸の増量しています。
GABAは発酵玄米で摂取できますが、体調悪い時にはサプリで増量。これで内から改善に向かってくれる事を願うばかり。
強迫性障害を持つ有名人
調べてみると、強迫性障害や潔癖症と言われている有名人が沢山出てきて驚きでした。
サッカー、イングランド元代表のデビット・ベッカムは、「全てがパーフェクトでないと気が済まない」完璧主義、潔癖症のOCD。
坂上忍さんは、お兄ちゃんと同じように一日に何度もシャワーを浴び、一度使ったタオルはすぐに洗濯し、トイレは4~5時間かけて掃除するという潔癖ぶり。
他にも・・友達が帰った後は部屋を全て掃除するという岡田将生さん。
1回のトイレで1ロールのペーパーを使い切るという尾上松也さん。
他人が一度着た服が苦手だという小山慶一郎さん。どれだけクリーニングをした服であっても嫌で、苦楽を共にしているNEWSのメンバーたちが着た服も絶対着用できないそう。
嵐の二宮和也さんは、以前トランプを友人とした際、トランプについた他人の汗や脂が気になり、2時間毎に手洗いをしていたとのこと。
Kis-My-Ft2の二階堂高嗣さんは、友達を自宅に招く際は先にお風呂へ案内し、自分が友達の自宅へ招かれた際は、靴下を持参しているとのこと。
例を挙げればきりがないくらい沢山出てきました。
皆それぞれに譲れない拘りを抱えながらも、きちんと生活出来ている事が分かって少し気が楽になりました。
お兄ちゃんも、今の学校卒業したら少し楽になってくれるかな?
そして、このやっかいな強迫性障害と上手く付き合いながら生きていけるようになれたらいいな。。