とうとう来てしまった、本命の大学受験当日。
受験のスケジュールは、9時~16時半とかなりの長期戦。
これはお弁当いるよね?
「別にいらない」
「エネルギー切れになって頭回らなくなっちゃうよ」
「おにぎりだけでも持ってって」
「・・じゃあ、おにぎりだけ、、」
(良かった!了承してくれた!)と、心の中でガッツポーズ
かれこれ一年半くらい、「外でマスク外したくない」とお弁当拒否だったお兄ちゃんだったので、おにぎりを受け入れてくれただけで嬉しさいっぱい
おにぎりだけって注文だから、何作ろう・・
おかずも一緒に摂れてタンパク質も摂れるもの・・?
という事で当日の勝負おにぎりは、"具だくさんの炊き込みご飯" にしてみました。
冷めても美味しく食べられるように、もち米も入れて作ろうかな・・
果物なら一緒に持たせても食べてくれるかな・・
きっと、お昼は教室じゃなくて外に出るだろうから、熱いお茶も持たせてあげた方がいいかな・・
と、気合入り過ぎてなんだか私の方が緊張・・・
運命の日の朝
ちゃんと早起きしてきたお兄ちゃん。
弟くんも心配そうに、
「えんぴつ削りも持ってった方がよくね?」
「この筆箱貸してあげるよ」
父親も、
「時計、お父さんの貸してあげようか?」
「寒いかもしれないからカイロも持っていくといいよ」
・・と、皆でソワソワ。
受験はお兄ちゃんが頑張るしかない事だけど、家族も皆同じ気持ちで戦っているつもりだから、一緒にソワソワしちゃうのよね。
というか、お兄ちゃんが一番落ち着いていたのかもしれない。
その後、「いってらっしゃい」の熱いハグをして私は見送り、父親が大学まで車で送っていってくれました。
祈るしかない長かった一日
一年前のお兄ちゃんは学校を辞めたいと言いだし、留学する為の学校を探し出して、一緒に見学に行ったりしてたころ。
あの頃のお兄ちゃんは、通っている高校に対しての嫌悪感が酷くて、本当に高校辞めちゃうかもしれないと親も覚悟を決めていた頃でした。
その後、運良く今日受験をしに行った大学と出会い、「日本で行くならこの大学しかない」と思えるくらい、お兄ちゃんの価値観と合う所が見つけられたおかげで、高3の1年間はここに向けてモチベーションを保つことが出来た感じでした。
この一年間も順風ではなかったけれど、「ここしか行きたくない」という強い気持ちで向かってきた大学だから、なんとか叶えてあげたいと祈る気持ち。
けど、かなり高ランクの大学なので、心配は尽きません。。。
そんな落ち着かない時間を過ごしていた頃、お兄ちゃんから電話。
「お母さん、おにぎり美味しかったよ!」
「ありがとうね」
こんな風に電話をかけてきてくれたの久しぶり
電磁波を嫌い、学校に行く時は携帯を家に置いていくし、携帯を持っていったとしても、基本切っているので、こちらからは繋がらない状態なので、この時は電話かかってきただけで嬉しくて、その後何を話したのか覚えていないくらいだけど、
お兄ちゃんはとっても落ち着いている様子。
きっと、大丈夫
「お兄ちゃん、愛してるよ!」
そう言って電話を切りました。
神様どうか・・ここ数年間苦しんできたお兄ちゃんに愛のお導きをお願い致します