キムチを作り続けて3年目になりました。
本格的なキムチの作り方を見ると、白菜を四等分にして塩漬けにして、白菜がしんなりしたら塩を洗い流し、その間にキムチの素になるヤンニョムジャンを漬け込んでいくという、なんとも面倒そうな工程だし、白菜を丸ごと漬けられる大きな樽など持ち合わせてないので、自分で作るなんて考えたこともありませんでした。
だけど、浅漬けのような要領で作れる事を知ってからは、ハードルがぐんと下がって、毎日作り続ける事ができています。
何よりも自分で作るキムチはめっちゃ美味しい
もう市販のニセモノの味には戻れません。
市販のキムチは発酵すらしていない、"キムチ風"のものがほとんど。
すぐに発酵して酸っぱくなってしまっては売り物にならないので、発酵止めの処理がされている事が多いのです。
だけど、余計な添加物を入れないで作る本物のキムチには億単位の乳酸菌が含まれているのですから、腸内環境を整えて免疫力を上げる為に、是非手作りにチャレンジしてみてください。
私が作っているヤンニョムジャンのレシピ
作り置き用なので、多めの分量です。
☆材 料☆
- 唐辛子の粉(粗挽き400g・細挽き100g)
全部粗挽き or 中挽きでもOK。 - ニンニクすりおろし 200g
- 玉ねぎすりおろし 1個
- 生姜すりおろし 100g
- リンゴすりおろし 2個
- 魚醤(イワシエキス) 250ml
- てんさい糖 or 黒糖 or はちみつ 250g
- かつお節粉 2/3カップ
- 白ごま 適量
- あれば・・アミの塩辛 or イカの塩辛 or カツオの酒盗 1/2カップ
分量はお好みで調整してくださいね。
キムチのり用
- 米粉 1カップ
- 水 6カップ
☆作り方☆
1. 鍋に"キムチのり"用の材料を入れて、とろみが出るまで火にかける。
この糊を入れることで、発酵が早く進んで、食べごろになるまでの期間が短縮できるそうです。
2. ニンニク、生姜、リンゴ、玉ねぎをフードプロセッサーですりおろし状にする。
3. 1.と2.と残りの材料をよく混ぜ合わせる。
4. 完成!
清潔なビンに保管し、残りは小分けにして冷凍庫へ。
ヤンニョムジャン作りのコツ・ポイント
本格的な美味しいキムチを作りたい場合は、
キムチのりは必須
唐辛子は韓国産のもの
魚醤(イワシエキス)は必須
アミの塩辛は必須ではない
材料・分量に正解はなし
キムチのりは、繋ぎのような役目だけでなく、発酵しやすい環境を作ってくれる効果があるので、早く美味しいキムチが出来上がるということ。
そして絶対にこだわった方が良いのが、唐辛子と魚醤(イワシエキス)。
韓国産の唐辛子は、辛さがマイルドで甘さもあり、香も豊かなのが特徴なのに対して、日本の唐辛子は辛味が強すぎてキムチには向いてないそうです。
そして、聞きなれないのが魚醤(イワシエキス)。
ナンプラーとはまた違うものです。イワシエキスが無いからといってナンプラーを使うと全く違う食べ物になってしまうと書かれていました。
ヤンニョムジャンには「アミの塩辛」を入れるのが主流です。
魚介類の塩辛には乳酸菌が豊富に含まれているので、腸内の消化サポートや脂肪を分解してくれるなどの効果が期待できますし、あれば是非入れたいところですが、日本ではアミの塩辛ってあまり見かけないですよね?
イカの塩辛でも、カツオの酒盗でも代用OKなのですが、調べてみると、アミの塩辛を入れると匂いがきつくなり過ぎてしまうのと、発酵が早く進み過ぎてしまうので、入れない方が日本人には合っているのでは? という意見もありました。
もともとアミの塩辛は手に入りにくいのもありますし、まぁ、無理して揃えなくてもいいんじゃないかと。なので私は入れたり入れなかったり。確かに、発酵具合も匂いも変わってきますので、ご自身でいろいろ試してみてください。
ちなみに、私はアミの塩辛の代わりに、いつも使っている天然お出汁の粉を入れています。
キムチのりなし!簡単ヤンニョムジャン
即席で一回分だけ作る簡単レシピです。
- 唐辛子粉 大さじ6
- コチュジャン 大さじ3
- 醤油 大さじ6
- ニンニクのすりおろし 大さじ2
- 生姜のすりおろし 大さじ1/2
- 砂糖・・・・大さじ1
- はちみつ・・・・大さじ2
- ごま油・・・・大さじ2
全ての材料を合わせるだけ。
冷蔵庫で2ヶ月保存可能です。
この簡単ヤンニョムジャンは、冷蔵庫で保存している間にも熟成が進んで、より一層美味しくなっていきます。
材料も身近にあるものばかりなので、使いたい時にすぐ作れる楽ちんレシピです。
ヤンニョムジャンのアレンジは無限
ヤンニョムジャンは、一度作ってしまえば冷凍保存が出来るし、唐揚げに和えてヤンニョムチキン、タコとキュウリの和え物、焼きそば、お鍋のスープ、ビビンバ、チャーハン、納豆etc...と、キムチ以外にも様々なお料理に使えるので、アレンジの幅が広がります。
ヤンニョムジャンのレシピは、沢山の人が紹介してくれているので、ご自身の好みのレシピを探してみるといいと思います。これが正解ってものはないので、各家庭で様々な味があってOK!
是非、いろいろなアレンジで楽しんでみてください。