我が子が起立性調節障害という診断を受けるまで、私はこの病名を聞いた事もありませんでした。
まず最初にしないといけない事は、家族がきちんと理解してあげる事。そして周りの人に理解してもらう事。
この起立性調節障害という認知度の低い病名のせいで、今でも充分辛い思いをしている我が子の心まで傷つかないように、一刻も早く周りの人に理解してもらう事が大切と思います。
まずは親が理解する為に
子供の友達・母の友達への説明が必要な時
下記の動画は起立性調節障害を全く知らない人に、「どんな症状なのか」を理解してもらう為にはわかりやすくて良いと思います。
ですが、OD母を経験してきた個人的な感想としては、動画の内容に疑問に感じている部分もあります。
「思春期が終われば自然に治っていくことがほとんどです」
「水分を1日2リットル、塩分も多めに摂るようにしてください」
これは、起立性調節障害のガイドラインにも書かれている事なので、何度となく目にしてきましたが、こんなことで治るわけがないのにって違和感を覚えてしまいます。
参考記事
起立性調節障害[OD]が劇的に回復した訳
1日1.5~2Lの水分摂取と塩分多めで治った人いるの?
学校の先生・習い事の先生・塾の先生・お爺ちゃんお婆ちゃんに理解してもらいたい時
図とイラストでよくわかる 子どもの起立性調節障害
最新の診断・治療から日常生活のサポートまで
イラスト入りで簡潔に解かりやすく書かれているので、負担なく読んでもらえるという事でおススメ。
沢山の人に理解してもらいたい時
起立性調節障害の先輩ママ達が作ってくださったチラシです。
PDFファイルになっていますので、↓下記リンク↓を開いてからダウンロードしてご利用ください。
PDF: 起立性調整障害ってなーに?チラシ
★☆★
ここまでご紹介した本や動画は、
起立性調節障害を理解してもらう為にはとっても良かったのですが、起立性調節障害を克服するためには全く役に立ちませんでした。
起立性調節障害を克服するためには、
今、子どもの体で何が起こっているのか、
どうしてこのような状態になっているのかを知ること。
私も最初から全てが理解できたわけではありませんが、
いろいろなお医者様が書かれた書籍を読ませて頂いて、
今までの食生活や、医者頼み、薬頼りの考え方が、
いかに危ういものだったかを知ることになりました。
紹介したい本は沢山ありますが、
まずは、下記の本を読んでみてほしいです。
起立性調節障害を克服する為に
とりあえず4冊をピックアップしてみましたが、ご紹介したい本のまとめは、こちらの記事を参考にしてみてください。
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起立性調節障害・慢性疲労症候群の克服にお薦めしたい本(随時追加)
栄養療法の観点から見た血液検査の見方が掲載されています。「どこも異常なし」と言われた人でも、栄養学的 ...
栄養療法に出会うまでは、起立性調節障害の専門医を訪ねて、東京の病院だけでなく、新幹線に乗って大阪の病院にも行きました。
けど・・何ヶ月も待ってやっと受診しても、対処法にしかならない頭痛薬や吐き気止めを大量にくれるだけ・・・
「こんなので良くなるわけがない」って、ずっと不信に思っていました。
そして、起立性調節障害についていろいろ調べた結果、私が一番腑に落ちている説明は、
起立性調節障害という病態は、
成長期の身体が急激に大きくなる時に、骨の成長、筋肉の増大、循環血液量の増加など、栄養が大量に必要とされる時に、その栄養が枯渇してしまう事によるエネルギー不足によるもの。
簡単に言ってしまえば、質的な栄養不足ってこと。
私は医者ではないですが、子供達が元気になってくれたのは、食生活を改善し、体の負担になる物を減らし、タンパク質・ビタミン・ミネラルをバランスよく摂るようにしたことで、彼らが本来持っている免疫力を活性化させる事ができたんじゃないかと思っています。
西洋医学の医師は薬を処方するだけで、何も教えてくれません。
ですので、可能ならば、分子栄養学を学んでいる医師がいるクリニックを探して、今の不調の原因をきちんと分析してもらった上で、治療計画を立ててもらえたら回復までの一番の早道なんじゃないかと思います。
でもね、クリニックに行かずとも、自分で出来る事も沢山あるので、まずは上記でお薦めした本を一読してもらって、食生活の改善をするだけでも、変化を感じる事もあると思いますので、是非試してみてほしいなと思います。