栄養療法のすすめ
起立性調節障害と診断されて、他の病気ではない事を確認できたら、栄養療法で体の不調を診断してくれる病院を探してみてください。
もし近くに見つからなかった場合でも、今はリモート診察や電話でサポートしてくれる病院も増えてきています。
検査キットは全て郵送でのやり取りで、一度も病院に行かずとも管理栄養士さんのサポートを受けられる体制が整っている所もあります。
栄養療法を扱っている病院の先生は、その症状を対処療法で抑えるのではなく、不調の原因を調べて、そこを整えていくという考え方なので抜本的な治療法を見つけてくださいます。
現に我が家の子ども達は、栄養療法に出会ったおかげで、2人共元気になる事が出来ました
まずは、下記動画をご覧になってみてください。
小西統合医療内科の小西先生の説明がとってわかりやすかったので、ご紹介させて頂きます。
この動画の最後の方で、小西先生が仰っている内容を抜粋させて頂きます。
このやり方(機能性医学)が唯一正しい治療だと言っているわけではなく、一人でも治って元気に学校に通えるようになる事を願っているのです。
今の標準的な起立性調節障害の治療方針というのは、
「思春期の病気で自律神経のバランスが崩れているだけだから自然に治って来るのを待つしかないんだよ」
「出来る事は限られてます」
「その為に自分でいろいろ調べたサプリメントはエビデンスがないから、やめましょう」
「整体もエビデンスがないからやめましょう」
というように、「ただ様子を見て良くなるのを待ちましょう」というのは、医師としての責任を充分果たしてないのではないかと感じます。
日本で考えられている起立性調節障害と、世界的に見た起立性調節障害はギャップがあります。
単に自律神経のバランスだけで起こっているわけではないと僕は思います。これまで何百人の起立性調節障害の患者さんを診てきましたが、その体験から絶対これは単に自律神経のバランスだけで起こっているわけではないのです。
明らかに体に炎症が起こっている事が関係しています。実際に身体の炎症を取るような治療をしていく事で、それまで何をしても良くならなかった方が元気に学校に通えるようになったり、志望校に合格できるようになった患者さんが沢山います。
こういう炎症という見方からこの病気を治して頂くという事を、起立性調節障害の患者さんを診ている医療関係者の方、起立性調節障害の研究に携わっている有名な先生方に、もう一度考え治して頂きたいです。
私自身はまだまだ起立性調節障害の専門家でもありません。見ている症例は専門の先生からみたら少ないと思います。ただ、こういう治療法があって、実際それまで治らなかった方が、治っている方がいるんだという事は謙虚に受け止めて頂けたらと思います。
日常の心療に従事されている先生にとっては、厳しい言い方だったかもしれませんが、これも患者さんに一人でも良くなってもらいたいという気持ちであるという事を受け取って頂いて、考えていただければと思います。
引用: 小西統合医療内科 HPより
他にも、
※「小児起立性調節障害」のガイドラインなるものがありますが、これに沿って治療を行うと多くの子どもに「心身症」の診断のもと“精神科の薬物治療”や血圧が低ければ“昇圧剤”が始まります。
全てを否定するつもりはありませんが、これは本来の“仕組みを理解して個々と向き合う”ことが出来ないために誤った治療が始まる可能性があると思っています(当然個々の医者の技量に大きく左右されます)。
小児の「起立性調節障害」にこれらの薬物治療が必要であったことは、現在のところ当院では1症例もありません。
「起立性調節障害」は薬物でコントロールすることではなく、完治できるものがほとんどです。
いかがですか?
「起立性調節障害のガイドラインに書いてある事なんかじゃ治らない!」と訴えているママ達のブログは沢山見かけますが、こうして医師の立場で訴えてくださっている方は、本当に少数ですがいらっしゃいます。
こういう発信や、診療をしてくださる医師が居てくれる事を、少しでも多くの起立性調節障害の子ども達や保護者の方に届いて欲しいと願っています。
栄養療法とは
質的栄養不足を改善する為に、プロテイン・鉄・ミネラル、食事全般の改善が必要になるわけですが、サプリなどを足して行く前に、添加物や農薬、砂糖、小麦や乳製品など、体にとって負担になっている物を止める事が先決。
人間は食べた物で出来ているというのは良く聞くセリフですが、まさにその通りで、良くも悪くも、いま抱えている不調の原因は、普段の食事の中にあるという事なのですね。
まずは、手始めに下記の本を読んでみてください。
私が起立性調節障害の専門医を勧めない理由
「起立性調節障害を治す特効薬はない」と言われています。
なので、起立性調節障害の専門医に診て頂いても、頭が痛いといえば頭痛薬、お腹が痛いと言えば、整腸剤とビオフェルミン。そんな感じで対処療法のお薬を処方されるだけで、根本的な治療法があるわけではありません。
お水を1.5L飲むとか、塩分多めに摂るとか、日中お散歩するとか、ガイドラインに書いてある事を言われますが、それらも含め全て試した結果、そんな事で治るわけがなかったなと今はわかります。
けど最初の頃は、起立性調節障害の専門医を必死になって探していました。
起立性調節障害の専門病院はどこも数か月待ち状態。起立性調節障害を扱っている心療内科なども、どこもいっぱいで数か月先の予約まで埋まっているという、その現状にまず驚きました。
実際に、数か月待ちをして起立性調節障害の専門病院に通っていた事もあります。東京から大阪まで、起立性調節障害で有名な医師に診てもらいました。どちらも起立性調節障害の代表的な書籍を出されている有名な先生方です。
「やっと専門の先生に診てもらえる!」という期待値大なので、子供達も「今度こそ良くなるといいな」と、ワクワクした気持ちで行ったものです。
そんな期待を持っているからこそ、ツライ体を引きずってまで病院に通っていたのですが、数回通ううちに「ここに通う意味ある?」と言い始めることに。。。
そうなんです。起立性調節障害を治す薬というのはありませんので、診察としては、不登校状態の代り映えのない日常の報告をし、「少し体を起こしておいた方がいいよ」「散歩できる時に少し外に出て日光を浴びる方がいいね」「勉強も出来る時にした方がいいよ」といったようなアドバイスを頂くだけの診察。
起立性調節障害を全く知らなかった当初は、「他の子も同じような症状で学校にいけない子が沢山居る」といった話を聞けた事で、「我が子だけがおかしいわけじゃない」と安堵の気持ちを感じる事が出来ましたが、治療という意味では物足りなく、せっかく見つけた起立性調節障害の専門病院でしたが、行かなくなってしまいました。
起立性調節障害の親の会でも病院の話しはよく話題にあがりましたが、最初は皆必死に情報収集しているのですが、起立性調節障害の先輩ママ達の話しを聞くと、皆途中で行かなくなったという話しばかりでした。
けど栄養療法は違ったんですね。
今まで散々「どこにも異常はない」と言われてきた事ですが、栄養療法では、体が不調を訴えている原因を探り出し、根本的な解決法を知る事が出来るので、我が子達はそこから劇的な回復に向かう事が出来ました。
もっと早く、ここまでたどり着く事が出来たら、子供達の貴重な時間を無駄にせず済んだのに・・と悔しさは残りますが、栄養療法に辿り着いたおかげで体質改善できた事は、これからの人生において決して無駄ではなかったのかなと思っています。
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