藤川先生の「うつ消しご飯」や「すべての不調は自分で治せる」との出会いで栄養療法を知ったので、まずはプロテイン!という事で、しばらくは盲目的にプロテインを試していました。
けど、本の通りに体調が良くなる事なく、調べ続けていくうちに一体何がいいのか悪いのかわからなくなってしまって、プロテインをやめていた時期もあります。
最終的には、信頼できる管理栄養士さんとの出会いで、ホエイプロテイン(WPI・グラスフェッド)を再開。でも、基本的には食事でタンパク質を摂るようにして、プロテインはサポート的な位置づけにしました。
ここまでたどり着いた流れを、まとめていきたいと思います。
藤川理論で始めた栄養療法
最初は、藤川先生がお薦めされていたビーレジェンドの中から、いろいろな味を試すとこからスタート。
藤川先生の書籍には、「長年のタンパク質不足の場合、プロテインを飲めるようになるまでには時間がかかる」と書かれているので、お腹が張っても、もたれても、少しづつでもいいから続けなきゃって思っていました。
藤川先生の書籍やブログから栄養療法に入った人は、同じ経験されている方多いんじゃないでしょうか?
栄養療法を学んでいくうちに添加物の事に気づき、甘味料の入っていない無添加のものを選ぶようになり、カゼインフリーにするためにWPCからWPIに変えたり、品質にこだわってグラスフェットにしたり、
同じ物を摂り続ける事が良くないからと、大豆プロテイン、玄米プロテイン、ヘンププロテインなどを組み合わせてローテーションしてみたり、試行錯誤を繰り返していました。
でも、本に書かれているように3.4カ月で子ども達の体調が改善することはなく、焦るばかり。
調べていくと、藤川理論で盛り上がっていたFacebookのメガビタミングループが閉鎖されている事に気づきました。
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プロテイン+メガビタミン(藤川メソッド)Facebookが閉鎖
藤川徳美先生の、プロテイン+メガビタミン(藤川メソッド)をサポートされていたFacebookが閉鎖す ...
この事がきっかけで、それまでずっと信じて頑張ってきた藤川理論から他に目を向けることとなったのです。
消化できない栄養素は胃腸を荒らすだけ
困った時に参考にさせて頂いているのが、分子栄養学の講師をされている、まごめじゅん先生のブログ。
こちらのブログでプロテインの事を調べてみると、
栄養療法で、プロテインとサプリメントからスタートする人は多いです。
ところが、プロテインを飲むのがツライ、お腹がもたれるなどの症状に苦しむ人が多い。
そんな方たちは、「守り」のステージをすっ飛ばして、いきなり「攻め」のステージから始めるのでコケているんです。
「守り」のステージは、胃腸のケア、消化吸収のサポートです。
具体的には、
① 消化酵素
② プロバイオティクス
③ 低血糖ケア(副腎疲労のケア)
プロテイン入れても、消化吸収できなきゃ胃腸を荒らすだけですからね。
プロテインやサプリメントで栄養を足すのは「攻め」のステージ
まずは「守り」のステージを見直す。
人によっては「守り」のステージを修正するだけで、まるっと改善することもあります。
「なんだか栄養療法がうまくいかないわ」と言う方は、「攻め」だけを意識してないか?振り返ってみてください。
いろいろ試してきた後だったので、この教えが一番腑に落ちた感じでした。
いきなり攻めのステージにいっちゃいけなかったんですね。
プロテインとサプリで栄養を足す前に、胃腸のケアや消化吸収のサポートをしてあげる事が優先ということ。
まずは、普段の食事に消化酵素や胃酸サプリを足してあげて、胃腸を助けてあげて、プロバイオティクスで腸内環境を整え、受け入れ態勢がある程度整ってから、プロテインやサプリで攻めのステージに入る。
この記事との出会いで、一時プロテインを止める事ができました。
乳製品フリーを実践しているのに、ホエイプロテインはどうしていいの?
乳製品を避ける理由は、乳製品に入っているカゼインが、分解しにくいアミノ酸配列をしているため、腸の粘膜を傷つけ、腸の炎症を起こしやすいタンパク質なので、カゼインを頻繁に摂取すると、下痢・便秘などの腸の症状を起こしてしまうということ。
小腸の粘膜細胞は、有機物や未消化の栄養素を取り込まないように密着しているのですが、カゼインにより損傷、または緩んでしまうと腸に穴が開き、本来体内に入るべきでない物質が血液中に入り込んでしまうので、リーキーガット症候群(腸管壁漏洩症候群)を引き起こしてしまうんですね。
近年、自閉症や統合失調症の治療において、カゼインの除去により症状の改善が多く報告されています。また、不定愁訴とされる頭痛、腹痛、子宮トラブル、生殖器疾患、リウマチ、アレルギー性鼻炎など、様々な症状にもカゼインが大きく関与しています。
学校給食の定番となって私たち日本人にはとても馴染みの深い牛乳ですが、知らずに「牛乳は健康に良い」という誤った思い込みが浸透しています。それは、多くの学校給食で提供され、身体によい、栄養豊富な飲み物だと子供の頃から指導されるからです。
偏った情報や思い込みではなく、様々な情報や見識を取り入れ、自分にとって必要か否か見直してみましょう。
引用:ナチュラルクリニック代々木HP
更にα-カゼインは消化できないために、アレルゲンとなり、遅延型アレルギーの原因にもなります。
なので、ホエイプロテインならカゼインが除去されているので、その心配がないということ。
ちなみに、ヨーグルトの上澄みが「ホエイ」、中身は「カゼイン」が乳酸菌によって固まったものになります。
乳糖不耐症でもホエイプロテインは飲めるの?
乳糖不耐症の人はホエイプロテインの中からWPI、WPHのプロテインを選ぶようにすれば、比較的大丈夫なのではということです。
ホエイプロテイン(WPC)を摂取した後に、下記の症状が出る場合は、乳糖不耐症の可能性があると思われますので、
- 下痢
- 腹痛
- 吐き気
- 腹部膨満
- ガスが出る
- 腸のゴロゴロ
ご自身の乳糖不耐の程度に合わせて、症状が重い方は無理せず、ホエイ以外の選択肢から選んだ方が良いと思います。
乳糖不耐症日本人の3人に2人が乳糖不耐症であるといわれています。乳糖不耐症の人は、牛乳を飲んでも乳糖を十分に分解することができません。そのため小腸で吸収できずに大腸まで流れ、大腸の腸内細菌によって酸やガスが発生します。これらの刺激により腸が過剰に収縮を起こし、様々な不調を引き起こしてしまいます。
添加物無添加・グラスフッドがベスト
全ての食品に当てはまる事ですが、単純に「美味しい」「安い」で選んでしまうのはとっても危険。
美味しく、飲みやすくする為に添加されている添加物は、体に負担になるものが多く含まれています。残留農薬など、安全性の確認が取れない物は購入しないようにするなどの意識が必要と思います。
グラスフェッドプロテインは、牧草飼育で育った牛から作られたものなので、ストレスフリー、ホルモン剤フリーで有害物質の心配がないと言われています。
腸活において大事なのは、身体に悪い物を入れない!という事なので、値段で選ぶのではなく、安全性を確認して選ぶようにしたいですね。
プロテインは腎臓の負担になるので危険?
問題の「プロテインは腎臓の負担になるか否か」という点。
確かに高タンパク食だと腎臓に負担がかかります。
糖質、脂質と違ってタンパク質の代謝にはアミノ基の処理が含まれるので、腎臓のみならず肝臓にもかなりの重労働です。
しかし!
タンパク質の腎臓への負担については最近の研究で1つの結論が出ちゃってるんです。
腎臓に負担となり、将来的に腎臓病のリスクを上昇させるのは赤身肉なのです。
慢性腎臓病のリスクを有意に関係しているのは赤身肉と加工肉の摂取量であり、鶏肉、ナッツ、乳たんぱくは逆に慢性腎臓病の発生を予防する効果を示唆していることが分かりましたとのこと。
引用: ビタミンアカデミー
ホエイプロテインで免疫強化
ホエイプロテインが免疫を強化する2つの理由
- システインが豊富でグルタチオン(強力な抗酸化ペプチド)の体内合成を強化、グルタチオンはマクロファージなど免疫細胞を活性化する。
- 乳タンパクのラクトフェリンが免疫強化する。
IgA抗体の産生を高め、粘膜、特に腸管免疫を強化。引用: ビタミンアカデミー
人間の体は、頭の先からつま先まで全てタンパク質で出来ています。
体だけではなく、心をつくる神経伝達物質もタンパク質で作られています。
ですので、不調から抜け出す為にプロテインは有効なのですが、焦らず、無理せず、体に負担のない分量で進めていくようにしてくださいね。
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